ありがたい事に、リクエストを頂きました!
あれのやつ書いてよ!
シェフだっけ??あのハゲおやじのやつ!!ということで、多分これだと思う(笑)

Comme un Chef
『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』
(2012年/スペイン、フランス製作)
監督 ダニエル・コーエン
主演 ジャン・レノ、ミカエル・ユーン

評価が余り高くないのですが、私はとってもとっても好きで映画館で複数回観た作品です!
ザ・フレンチコメディ!!

夢を追いかける人の物語

主人公のジャッキーは、街のビストロで働いていたただのおじさん

料理が大好きで、こだわりがありすぎて、
「うちは、そんなこだわりの料理は求めていない」と、毎度クビになってしまいますが、自分もきっとシェフになれると毎度夢を見て転職を繰り返していました。

ある日、愛する彼女の妊娠を知り、
夢を追うことを諦め、何でもいいから定職に就こうと、塗装会社に転職します。

ジャッキーの初仕事は、高級老人ホームの窓掃除。
たまたま厨房の窓付近の壁を塗っていた時、
外から見たキッチンスタッフ達の調理が「全然なってない」のを発見。
窓から中に侵入し、塗装作業をサボり、何故か料理を教え始めるジャッキー。

老人ホームでは、これは誰が作ったのか??こんな美味しいフレンチ食べたことがない!!と大好評に。

一方の、三ツ星レストラン「カルゴ・ラガルド」の超一流シェフだったアレクサンドル(ジャン・レノ)。
料理番組は大人気、レシピ本はベストセラーと、熱烈なファンも多い有名シェフ。
ただ、最近料理に閃きがない事が悩みで、このままでは次回の審査で三ツ星を得ることが出来ないかもしれないという危機に直面。

ひょんなことからこの二人が出会い、
ジャッキーは憧れだったアレクサンドルの元で働くことに!
そして三ツ星キープのため試行錯誤を繰り返して行きます。
ラストまでバタバタ、ハラハラしっぱなしなのですが…

とにかく、素晴らしいのはジャッキーの夢を追う力。
信じれば夢は必ず叶うとディズニーとかも言っていますが…
大人になると諦めなくてはいけないことも、出てくるのが現実。
ジャッキーの場合、憧れのアレクサンドルから仕事のオファーを受けたのに、それでは彼女と産まれてくる子供を養えないから、となんと一旦は夢を諦めるんです。

だけどやっぱり諦められない!と無給にもかかわらずアレクサンドルの仕事に飛び込むのですが。

何度失業しても、塗装屋さんになっても、いつも料理への情熱を忘れなかったジャッキー。
情熱が向けられるものを徹底的に愛して、貫き通す力にパワーが貰えます。

あと、何度見てもゲラゲラ笑ってしまうこのシーン

ライバル店の視察に行くんですが、
顔バレしたくないから、と何故かこの格好(笑)日本人夫妻らしい…
「アリガトトンカツ、スシスキヤキ~」とか訳の分からない知ってる日本語を連発。
この人たち何なんだろう…
ほんとバカだなぁ。
涙が出るほど笑っちゃう(笑)

ジャン・レノ好きでしょと良く聞かれるのですが、
そうです私はジャン・レノが好きです。(笑)

私が、縁あって以前とてもお世話になったフレンチのシェフがいます。
一見怖いんだけど(笑)、料理に対してとにかく情熱があって、実は人に対してものすごい愛があって…そんな方。

シェフあるあるなのかな?
観る度に、大好きなシェフに会いたくなってしまう。

そんな感じの一流シェフを自然体で演じ切っています。
料理って深い!!
とにかくガストロノミーな作品

フレンチなので、フレンチな名言で締めます。(笑)
«La réussite sourit souvent à ceux qui ignoraient que l'échec était inéluctable.» 
Coco Chanel
「失敗は逃れられないという事を知らない人に、成功は微笑む」
ココ・シャネル