「学校に行けない子どもに伝わる声がけ」を購入

 

「学校に行けない子どもに伝わる声がけ」を購入、拝読しました。

 

この本の存在を知ったのはあいぼうが実店舗で手に取ったからでした。別の本のKindle版も購入していたので、実店舗でそちらの紙本を購入しようと書店にいったらそれはなく、書店の不登校関連の棚に並んでいたものです。表紙に4コマ漫画が描かれていてとてもわかりやすそうな好印象がありました。

 

 

 

 

最初に購入したのはアマゾンではなく名古屋の丸善でしたが、その後わたしの方はKindle版も購入しました。わたしが読んだのはKindle版の方です。

 

学校に行けない子どもに伝わる声がけ
今野 陽悦 (著) WAVE出版

 

  序章以外の全章ステージ別の子どもへの「声かけ」は参考になります


 

序章が参考にならないという意味ではなく、序章以外の各章の不登校ステージ別の子どもの状態を考慮した、子どもへの「声かけ」はたいへん参考になります。

 

すべての章でCASE別にまず4コマまんがで、親御さんと子どものよくある反応を例示して、望ましい親御さんのメッセージングの例がわかりやすく示されます。

 

その後、そのメッセージング「声かけ」の意味が詳しく解説されています。


 

  わたしの一番近いイメージ「声かけ」はアサーティブに


この本に対するわたしの一番近いイメージは、昔営業責任者だったこともあって「応酬話法」集というワードが連想されます。

 

「応酬話法」とは顧客の反応をあらかじめ想定しておき、それに対する適切な応酬を設定しておくことを意味します。

「応酬話法」は顧客と契約にむかって営業プロセスを適切にクロージングしていく上で実は非常に重要で、経験の少ない営業マンの応対をコントロールする上でも重要なことです。
 

この本はまさに、お子さまの反応を想定して、それに対する適切な「応酬話法」を詳しく解説してくれています。

 

営業活動での顧客へのアサーティブなメッセージングということは、非常に重要な考慮点なのですが、困難を抱えて子どもたちへのメッセージングでも、アサーティブさが重要とうことが読み取れます。

 

営業活動と不登校の子どもへの支援はべつものなのでは?と思われていっしょにされるのを不快に思われるかもしれませんが、行動心理学的には共通の対応手法が求められるというくらいにとらえていただけると幸いです。

 

「応酬話法」は営業活動の現場で有効です。これをやっていない事業者はあまりないのではとも思います。つまり、言い換えますと、子どもたちの反応を事前に適切に想定して、それに対応する話法を想定しておくことは、ご家庭内での不登校改善プロセスでも有効と考えられます。

 

 

  序章 子どもと接する際の「受容感」 の説明は秀逸


序章では、第1章以降の不登校のライフサイクル上各ステージで想定される子どもたちの反応とそれに対する個別のメッセージングの解説に入る前に、まず親御さんの心構えとして「受容感」について詳しく説明されています。

 

序章といっても第1章以降の各章の内容に想定するくらいのボリューム感です。

 

親御さん自身の自己肯定感や、子どもの課題と問題を心理的に自分自身の問題ととらえすぎることについて注意などが説明された後、第1章以降のメッセージングの心構えが説明されます。


非常によい本と思いました。わたしの稚拙な説明では、真価が伝わらないと思いますが、興味を持たれたら手に持っていただくか、アマゾンなどでサンプル読みされるとよいかと存じます。

 

 

  アサーティブなコミュニケーションとは

 

本書で直接のこの用語を使って説明されているというわけではないのですが、わたしの読み取った考え方として

アサーティブなコミュニケーションとは、まず、アサーション(主張)には下記の3つのタイプがあるとされます。

  • アグレッシブ
  • アサーティブ
  • ノンアサーティブ

 

それぞれには次の意味があるとされています。親子関係の補足はわたしの解釈です。

  • アグレッシブとは、自己主張ができる一方、他人に共感する力が乏しいこと、まさに攻撃的なニュアンスでのメッセージング 親子関係では、とりわけ親→子へのメッセージで起こりやすく、反抗状態となると子→親でも起きます。
  • アサーティブとは、自己主張もしながら、相手の気持ちや考えを尊重できること、メッセージングには思いやりのニュアンスも込められます。 親子関係でも基本この状態が望ましいと本書は主張されていると読み取りました。
  • ノンアサーティブとは、他人の意見を尊重する一方で、自分の意見や気持ちをおしころすこと、相手に到達しないメッセージング