ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年展覧会に行ってきた。
去年から日本全国を行脚してて、ちょうどいま九州に来てるの。(九州って言っても北九州だけど)
もうね、すごい良かった。ヤンソンのイメージがかなり変わった。
これまではヤンソンて、「ムーミンの前は風刺画描いてた人なんでしょ?」くらいの認識しかなかったんだけど、本気で本気の画家だった。
芸術一家に生まれて子どもの頃から絵を描き続けてきた人で、展覧会では昔の作品から色々見れた。油絵も水彩画も漫画も壁紙も風刺画もカリグラフィーも、何でも描いてる人だった。文章もたくさん書いてた。
油絵の自画像がたくさんあって、ムーミンのように細い線のタッチじゃない、どっしりと色の重ねられた絵。明るい感じではないんだけど、静かでパワーがあって、背筋が伸びる絵だった。
他の絵を見てからムーミンを見ると、これまでの印象と全然違うから不思議。
改めてムーミンを読もうと思った。
このまえ新装版で全巻買い直したばっかりだし、今なら新しい気持ちでまた味わえる気がしてる。
あと、小倉からちょっと足を伸ばして門司港へ。
巌流島がすぐそこで、連絡船には乗らなかったけどオモロイおっちゃんが武蔵と小次郎の紙芝居を見せてくれた。
門司港レトロの国際友好記念図書館は、外見は欧風なのに中は中国・東アジアの蔵書が並ぶ不思議な空間。
海沿いで見つけた地ビールはしっかり美味しくて、焼きカレーを食べたらなぜかサービスで日本酒をいただいて、門司港と小倉の街を散策してお参りしたりお茶したりして。
こういう時間と発見を、もっともっと重ねていきたいね。