そんな中でも、どこか温かく健やかな居場所。
3月なのにマイナス10度まで下がるフリーキッズの古民家では、夏と変わらず、朝6時から雑巾がけをして、朝のお祈りをして、その日の仕事を始めます。
久しぶりに会う子もいれば、初めて会う子もいました。
久しぶりに会う大人もいれば、初めて会う大人もいました。
フリーキッズのことは、他のどんな場所とも比べられないくらい好きで、
でも自分はまだ、その魅力を100%伝える言葉を持たないのだけれど…。
人と人とが繋がって生きていくということがどういうことなのか、ここでの暮らしを通して教えられました。
そして、これから自分が学ばなければいけないたくさんのことも。
「人生は、数年なんて短期間じゃなくって、10年単位で考えていかないとね」
10年後…。
一応医師としてもそれなりに経験を積んで働いているであろうその頃、自分がどこでどんな働き方をしているんだろう。
「たくさんの 人やものに恵まれて」
「たくさんの 出来事、想いに育てられ」
これまであれこれ人生経験を重ねてきて、
これだけあちこちを旅してきても、
まだ決めかねている未来に、漠然とした焦りと、未知の楽しさを実感しつつ、でも究極的にはきっと全部ひっくるめての期待を、言い換えれば湧き続ける未来への高揚感を抱いて生きていくのだと思います。
「今日一日の出来事は、私の心がつくるもの」
「素直な心で…」
大切なことは、言葉にしたら数少ない言葉に集約されて、でもそれはそれだけでは本当には伝えられなくて。
そしてその「素直な心」を、自分はどこに置いてきてしまったのかついにはわからなかったけれど。
でもそれでも今は、これまでもらってきたたくさんのものを胸に燃やし続けながら、前に向かって進んでいきたいと思います。
どうかこれからも、よろしくお願いします。
（一般社団法人日本ギャップイヤー推進機構協会（JGAP）への短信記事）
・2012-12-23 「子どもたちのもうひとつの居場所 ～NPO法人フリーキッズ・ヴィレッジのこと～」
（フリーキッズ関係のブログ記事一覧）
・2012-06-29 フリーキッズ・ヴィレッジへ （6/29 長野県高遠町）
・2012-06-30 生きていくチカラ （6/30 フリーキッズ）
・2012-07-01 もうひとつの家庭 （7/1 フリーキッズ）
・2012-07-02 フリーキッズに集まる人たち （7/2 フリーキッズ）
・2012-07-04 フリーキッズの日常 （7/4 フリーキッズ）
・2012-07-06 「キレやすいコドモたち」 （7/6 フリーキッズ）
・2012-07-07 自分の立ち位置と存在価値と （7/7 フリーキッズ）
・2012-07-12 藍染め （7/12 フリーキッズ）
・2012-07-14 農作業と風呂焚きと （7/14 フリーキッズ）
・2012-07-16 天日干し （7/16 フリーキッズ）
・2012-07-17 生きる力が輝く「村づくり」を目指して （7/17 フリーキッズ）
・2012-07-18 フリーキッズを終えて （7/18 フリーキッズ）
・2013-03-10 言葉では伝えられないけれど （3/4～3/6 フリーキッズ）