本日は作詞家森雪之丞さんがゲストです。3年ぶりです。
2024年3月4日の月曜深夜。こんばんは。ポルノグラフィティギター新藤晴一です。
全国ツアー「19thライヴサーキット"PG wasn’t built in a day"」終盤に入ってまいりました。残すは6ステージ。今週末は福岡国際センターです。
福岡は最初のライブサーキット2000年4月から。
18回のライブサーキットで毎回訪れています。23回34ステージ。良くやってますよね。今回もぜひ楽しんでもらえたらと思います。
作詞家。もっともっと手広く。オールジャンルでやられてる森雪之丞さん。3年ぶりにお越しになってます。
「解放区(新藤さん作詞岡野さん作曲)」
前回はフルではなかったので最初で良かったです。
早速ゲストをご紹介します。
「3年経ったんだね」と、雪之丞さん。
2021年以来のご出演。コロナ禍の頃で。
「始まってど真ん中じゃない。いつもだったら収録終わったら飲みに行こうよって。前回はさすがにそういうわけにはいかなくて帰った」
3年前はミュージカルについて相談できないかなって。
「去年見事に。もうちょっと相談来るかなと思ったら全然来てくれなかった」
すごい楽しかった。
作詞家って紹介してますけど、それだけじゃない。
「戯曲家とか言ったりして。詩人でもあるし」
ミュージカル面白いですよね。
だいたい稽古から入れて3、4か月でぱっといなくなっちゃう。
儚くてエンタテイメントらしくて。
「初めて参加した時の喜び。日々稽古するうちに心が混ざっていく感じで。スタッフ入れたら100人近い。そんなチームの中で日々過ごす喜びが」
うっかりロックバンドが、バンドが25周年とかやっちゃってますけど。
ばんっと散るみたいな良さが、ミュージカルにはある。
「期間限定っていう言い方は変だけど、燃え上がる火が熱い。晴一ね、(ヴァグラントは)次は再演だよ」
それはアミューズに言ってもらわないと。
70歳。
70ってどういう年。
僕、50なんですけど。今年。
「60代はすごい良い10年だった。いろんな形で定着してくれたものをミックスして。70代は、仲間が天国旅立っちゃって。72、3に大きな壁があるんだろうね。自分に活を入れようと思て。詩人であることも自覚したいと思って、自選詩集っていう形でまとめた。誕生日の発売にしたので、すごい忙しい」
元々は作詞家っていう。
「作詞作曲家」
戯曲、脚本もそうですけど。
詩人。
「原点みたいな。アーティストでもありたいと思ってるから。半官半民。アーティストとして少しクローズアップしてほしいってことで出すんだけど。スタッフとも触れ合えたし。アクションを起こしたら何かが始まるなって」
キャリアと実績があって。
ほっといたら神棚の中に入れられちゃう。
「仏壇じゃなくて良かった」
触りにくいって言うか。
仏壇じゃないわ。
あれしたい、これしたいって言わないと。
人が動かしてはくれない。
「見えないジャングルに入ってかなきゃいけない。体も具合の悪いところ出て来るかもしないけど、年はまだ関係ないかな」
タイトル。「感情の配線」。
僕も一言書かせていただきましたけど。
「持ってきたけど、帯が取れてて」
まとまったのも読ませていただきましたけど。
自分らしいとか個性とか、言うほど簡単じゃないけど、雪之丞さんの世界がある。
「自分だから書けたものを探し求めて70歳になった」
自分の基準を置いてないと。一番下にある雪之丞さんがないと意味がない。
「どこまでできるかわからないけど、気持ちを持ってるのが必須条件。姿勢だけはある」
自分で選ぶときの基準ってあるんですか。
「声でなく文字で伝わるものを書こうと思て。昔のはつたないのも。晴一は『アポロ』も素晴らしい完成度だから」
力が入りすぎてたのはある。「アポロ」じゃないけど。
「自分しかないじゃんってある。儚さってあるな。人って言うものを映そうとしてるのは変わりはないかな。今も儚さや切なさを持つ詞を選んだ」
書きたいのは今の雪之丞さんの中にも見つけられる。
「自分の魂が入っているみたいな詞は、今も自分にとってもそうだと思うけど」
雪之丞さん、2700曲。
経歴をしゃべるのが長いんだよね。
一生を紹介する時に、(普通なら)高校に入って会社に入って部長を務められって。
長いからね。
インタビューで答えられたこと。
「記者会見をやったんですけど。演者と一緒にはやってるけど、一人で答えたの初めて。ポップスとアニメと」
シブがき隊のデビュー曲。
「リスナーさんはシブがき隊、知ってるかな」
ポルノのファンはシブがき隊知ってると思うけど。
「アイドルが歌わないであろう言葉を使えたっていうのが、壁を破ったかな」
この頃のアイドルは社会的な影響力が全然あるし。
学校で中高学生が何しゃべってるかって(今は)あんまり歌のことはしゃべってないだろうけど。
何しゃべってるんでしょうね。
アニメソングでは「CHA-LA HEAD CHA-LA」。
ドラゴンボールですね。
英語的な。
「『CHA-LA HEAD CHA-LA』って英語的なのに日本語に乗せるのが重要なとこで」
なるほど。
日本のアニメは評価されているとはいえ、全部じゃない。
とはいえ、ドラゴンボールは入る。
「世界に出てく感じじゃなかった。アメリカでケーブルテレビが普及してた。アニメがかかるようになって。日本語で流してた。それで人気が出ると同時に歌も流れた。ポルノもすごいたくさんある」
ありますけど、(「CHA-LA HEAD CHA-LA」は)ドラゴンボールと一心同体感。
世界の人がご自身が書かれた言葉を口ずさむ。
「有名な日本語になってしまった」
なかなか経験できることじゃない。
長いこと続けてやられてたから。
「なんでアニソンかって言うと、ポップスは大変でしのぎを削ってて、疲れちゃった。アニソンは放し飼い状態で」
今、(アニソンは)しのぎ削ってる。戦国時代。
人生の転機は布袋さんとの出会い。
「書きたい世界があっても歌てくれるアーティストがいないと、表に出せない。布袋くんと出会って、デフォルメしたり。出会いが大きい」
布袋さんの存在が引き出したところもあったし。逆もしかり。
「バンビーナ」「POISON」。
「POISON」。僕らが。
「2016年だったかな」
ポルノがカバーした「POISON」を聴いてください。
「POISON(ポルノグラフィティさんカバーバージョン)」
最近もゆっくりするつもりもないと。
「もうちょい、忙しくしてやろうかと。布袋君に70になっちゃったよって。終活かなって。文字間違えて『就活』って」
ミュージカル「SMOKE」。
「100人くらいのキャパの浅草九劇っいう。3人が20曲歌うの。いろんな組み合わせで。出るのは3人だけど」
韓国の作品?
韓国の歌を訳すんですか?
「和訳であがって来たものを頼りに」
英語の日本語訳詞もよくわからない。
「『チャーリーとチョコレート工場』もやってたんだけど。出来上がった曲もあるわけ。サントラとか出てて。きちんと日本語乗せないと。いかにメロディを壊さずに日本語にするか」
一音も変えるな、とかあるんでしょ。
「キーを替えちゃいけないのもある。自由なのもある。『キンキーブーツ』とかの名作だと、ガチガチって言う言い方は変だけど、一番大切なところは変えちゃいけない」
(新藤さんは)ギターだから音色も変えてはいけない。
「向こうから(スタッフさんが)来る場合は厳しいことも多い」
アメリカの、英語の方が情報量が詰めれる。それに対して。意味を通さないといけないし。どうするんですか。
「音楽畑じゃない人がやってるのは曲を壊してた。メロディが語りみたいになってた。メロディは死守して。意味は意訳していくしかないから」
ミュージカルは「好き」っていう気持ちだけじゃない。
「昨日はこうだったけど、今日はこうだみたいな(説明が必要になる)」
情報は情報として入れないといけないし。すげー難しい。
「好きなんだよね。ゲーム好きっていうか。パズルみたいなものだから。ちょっと楽しい時がある。ここだと思ってはまると」
20個くらいないところに、この情報を入れないかんかみたいな。
「言わなきゃいけないことは入れなきゃいけない。今何を歌うかっていうのも大切。ミュージカルは物語自体にテーマがある。すでにあるメロディにどんな言葉で膨らませるか。あえて説明しなくていいことは省くし」
歌としての独立した存在だと、言わないといけないけど。
「ここでは説明必要ない。ここでは必要とか」
役者を信じてくださいって言われて。
すっげー感銘受けて。
役者の人に言ったら「委ねられすぎても困る」って。
相みつを取らないといけない。
降幡愛さんの新曲。本間さんと。
「『アストロノオト』っていうアニメが始まる」
こないだ仙台に来てくれましたけど、ようしゃべってよう飲んで帰って行った。
(本間さんは)60だから。
「晴一と本間さんと僕で10個ずつ上」
詩集のプロモーションも含めてやってることあるんですか?
「ひと段落したかな。(70歳は)ダイビングでさ、酸素ボンベつけてる感じ」
馴染んでない。
「70の水に慣れたい」
僕もそうですね。40代の世界のルールは把握したんだけど。
50代のルールはまたある。取扱説明書がわかってくるまで時間がかかる。
これにワクワク出来たらいいってことなんですかね。
「50なんかまだイケイケでいと思う」
ほんとですか?
「音楽と人」の。こんど出るんですけど。
「チャレンジすることってなんですか」って聞いてくれるですけど。
あったっけって。
20代はあったけど。
東京ドームとか。オリコンチャートとか。
50。
東京ドーム立てたらいいけど。チャレンジっていうか。
心の満足みたいなんが大きくなるんですかね。
「アーティストになっちゃったからね。やれるとこまでやるのが宿命かな」
亡くなった方も亡くなる直前までやってた。
「今までやってきたことを無理せず。気づかなかったことに気づくかもしれないし」
僕もがんばろ。
枯れるのは早いな。
告知はだから、それでいいんですよね。
「言葉に興味のある方は、この詩集に触れていただけたら」
僕の一言も乗ってるんで。
ついでに見てみてください。
ありがとうございました。
終わりですよ。
作詞家、詩人。さらに増えていくんじゃないかと思いますけど。
「君の愛読書がケルアックだった件(新藤さん作詞作曲)」
閉店のお時間です。
今夜はこの辺で。
興味深い話。興味がありすぎてだいぶ押してしまったんですけど。

今回は駆け足でしたね。相当編集が入ってるんだろうな、と思いました。2回に分けても良かったんじゃないかと。
お相手はポルノグラフィティ、ギター晴一でした。
それでは、福岡のみなさん。週末会いましょう。