子どもたちが30代になってもなお
ああ
あの時こうすればよかった
ああ言えばよかった
こうしてあげればよかった
と思う時がある
腹を
胸を
えぐられるような痛み
ああ
なぜ
ああしてあげられなかったんだ
くっと
こみ上げてくる涙を我慢する
みぞおちの痛み
心の中で
怒涛の声が
謝る
謝り続ける
ごめんね
ごめんね
ごめんね
彼らは
わたしのこの思いを知らない
もちろん知らなくていい
そして
その思いはまた
両親にも
ごめんね
ごめんね
あの時はごめんね
ってもしも言えたら
わたしの痛みはなくなるのか
いいや
伝えられたほうは重いだろう
わたしはわたしのこの痛みを
噛みしめる
最期までかみしめる