その岩盤浴は男女共用だった。
リストバンドと岩盤浴着のセットを渡されると、ポンさんが消えた。
脱衣所に行ったのかな?と思い、わたしも急いで岩盤浴着に着替えた。
脱衣所前の男女に分かれているところで、しばらく待ってみるけど現れず。
岩盤浴のフロアで探してみると、ポンさん発見。
向こうもこっちに気付いて歩いてくる。
「オレあっちのに入ってくるから、おこめさんはここにいて」とすれ違い様に言われた。
(あ、わたしと一緒は嫌なんだな)と分かった。
この時にでも時間と集合場所を決めておけばよかった。
というのも、おこめ置いて帰られたんです。
ここに居て、と言われた岩盤浴の部屋にトイレと水飲み以外はずっと居ました。
干からびるんじゃないかって思えるくらいに(笑)
(ポンさん遅いなぁ、でも探しに行って逸れちゃうと困るもんなぁ)と待ってました。
あれ、のぼせたかも?ちょっと具合悪いぞ?となって、その部屋を離れました。
とりあえず全部の部屋を回ってみてもポンさんは見つけられず、脱衣所に戻りました。
ロッカーに入れていた携帯を取り出すと、ポンさんから30分くらい前にLINEが来てました。
ポン『帰るね』
はっ?!
…えっ?!![]()
混乱しました。岩盤浴にはわたしの車で来ていて、貴重品以外の荷物は車に置いたままです。
LINEを返信すると、ポンさんはバスに乗って帰っている途中でした。
ポン『あとで家に荷物持ってきて。もう電池切れそう。家着いたら連絡する』
置いて帰ったことには触れられていませんでした。
汗を流し、なんだか落ち着かない気分で温泉にも浸からずにポンさんからの連絡を待って、荷物を届けました。
わたし「びっくりしたよー!どうしたの?」
ポン「なんか頭痛くて。途中で良くなったから買い物して帰ったわ〜」
クソがっっっ!!![]()

