2日に行われた東京マラソンでは、トップランナーだけでなく、大勢の一般市民ランナーが出場しました。大会後には複数の芸能人やインフルエンサーがレースの感想を話していましたね
そのなかの一人が、ランニング系ユーチューバーのたむじょーさん。レース動画を配信し、体調不良明けというコンディションの中でゴールまで走り切る姿を見せてくれたのです。
たむじょーさんは前日の動画やサブチャンネル、SNSで、1週間前に高熱を出し、その後全く練習(調整)できないまま、レースに臨んだことをリアルタイムで報告していました。
ところが、たむじょーさんに対して苦言を呈した人物がいたのです。
その人は、かつて箱根駅伝を沸かせた柏原竜二さん。たむじょーさんの発熱発言に対し、体調悪いと最悪のこともありうるので、レースは欠場した方がいい、との趣旨で投稿をしました。
柏原さんの発言だけにYahoo!ニュースにも取り上げられて、ちょっとした騒動になってしまいました。これを受け、たむじょーさんは動画を公開し、弁明をすることになったわけです。
この件に関しては二つのポイントがあると私は考えます。
一つはランナーとしての視点。
たむじょーさん(及び撮影者さん)は動画の中で、一緒に走っていた方にレースメイキングを委ね、異変があった時はためらわずに棄権させるつもりだったと語っています。
また体調不良についても、高熱の原因がインフルエンザやコロナではなかったこと、レース当日は熱も下がり、体調自体は万全で臨めたことを説明しています。
それでも柏原さんの言う通り、体調不良明けなのでわずかでもリスクは残ります。ただ、リスクをどうとらえるかは自己責任の範疇なので、他人がどうこう言う立場にはないと思います。
もう一つはインフルエンサーとしての視点。
柏原さんは「走るなら最後まで隠しなさいよ」とも書いています。高熱を出して最終調整ができないまま、レースに臨むことについて、あからさまに発信してもよいのだろうか、という問題提起でしょう。
実は、こちらが問題の本質ではないかと私は考えます。たむじょーさんのような発信力のあるユーチューバーは、いろいろな人に影響を与えかねないというのを、柏原さんは危惧したのでしょうね。
たむじょーさんはランナーとしては一市民にすぎないかもしれませんが、インフルエンサーとしては正真正銘のプロなのです。動画を見る限り、そのことを身に染みて感じたのだろうと受け止めています。
まあ、今回の件は件として、今後もたむじょーさんを応援していくつもりです
★こちらの本もぜひ参考にしてください