還暦を過ぎると、にわかに現実問題となってくるのが年金。65歳という受給開始年齢が近づくからですし、もらおうと思えば60歳から受給できるからです
年金のもらい方には3通りあります。
一つは受給開始の65歳から。それから60歳~64歳の間に受給する繰り上げ、もう一つが65歳を過ぎてから受給する繰り下げです。いずれの選択肢を取るか・・・これがかなり悩ましいところなのです。
YouTubeを見ていると、年金受給について様々な動画がアップされています。ファイナンシャルプランナー本人や監修している動画もあれば、ショッキングなタイトルで目を引こうとする動画まで百花繚乱です。
今回のブログタイトル「YouTubeは参考に?」に付け加えるとしたら、「参考に?・・・なりません」と言っておきましょう
動画には「繰り上げ受給をすべき」という視点のものもあれば、「繰り上げ受給は後悔する」というものもあります。また、国が推し進めている繰り下げ受給も「実は不利」としている動画もあるのです。
見ている人からすれば、年金受給は繰り上げた方がいいのか、繰り下げた方がいいのか、さっぱりわかりません。YouTubeの本数を見れば見るほど、どんどん混乱してしまうでしょう。
どうして、相反するような動画がアップされていくのか?
それは繰り上げ、繰り下げそれぞれにメリットとデメリットがあるからです。
繰り上げ受給について言えば、デメリットは「受給額が減額されること」に尽きます。ただ、減額されたとしても65歳前に年金をもらうメリットも決して少なくありません。
個人的な見解を言わせてもらうなら、60歳過ぎてもフルタイムで働いている方は、65歳からの受給もしくは繰り下げ受給をしたほうがいいと思います。繰り上げのメリットをあまり受けないと思われるからです。
それから、老齢基礎年金つまり国民年金だけ受給される方には、繰り上げ受給はお勧めできません。ただでさえ額が低い老齢基礎年金が、さらに減額されてしまうのは将来的にデメリットが大きいからです。
一番悩ましいのが「老齢厚生年金を受給できる人」です。とくに、現役時代にずっと厚生年金保険料を払い続けてきたというサラリーマンなどが、60歳の定年でリタイアしたケースでしょう。
繰り上げによる減額はキツイものがあるとはいえ、年金収入の有る無しによって、60歳以降の生活設計の組み立て方が大きく変わっていくからです。預貯金との兼ね合いなど、総合的な判断が必要となります。
今、私もその渦中にあります 日々、シミュレーションに追われています 悩ましいです
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