大相撲春場所総括~不穏な雰囲気を一掃した尊富士と大の里 | ライター&挑戦者マイケルオズの気まぐれトーク

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大相撲春場所が終わりました。当ブログで何度も書いているように、今場所は新入幕の尊富士が110年ぶりの新入幕優勝、かつ初土俵以来所要10場所という史上最短での優勝を果たしました!!!!!!

 

お兄ちゃんこと、3代目若乃花の花田虎上さんも「自分が生きている間に次の新入幕優勝はあるのかな」と書いているように、私もたぶん、二度と見れない(と思いたい)歴史的優勝だったと感慨を新たにしています。

 

 

尊富士については、ここ何日かのブログで書いていますので、今回は他の力士等について触れてみます。

 

春場所は、場所前から相撲とは直接関係の無い問題が話題の中心となっていました。元幕内の北青鵬による暴行事件と、その監督責任を問われた宮城野親方(元白鵬)の厳罰、さらに宮城野部屋閉鎖問題でした。

 

本場所が始まっても、スポーツ紙は連日「宮城野部屋がどうなるのか」や宮城野親方の過去の所業について書き立てていました。悪意たっぷりに書きなぐるような週刊誌記事も散見したほどです。

 

ところが、尊富士と入幕2場所目の大の里の大活躍により、本来の本場所土俵の話題で盛り上がるようになっていきます。その先にあったのが、尊富士の新入幕優勝であり、大の里の2場所連続11勝だったわけです照れ

 

大の里の活躍は素晴らしかったですね。上位力士との対戦が続く番付でも実力を十分に発揮し、大関貴景勝、関脇の大栄翔、若元春、小結阿炎を倒し、大器の片りんを見せつけました。

 

まだまだ粗削りだし、直すべきところはたくさんありますが、魅力あふれる高素材であることは間違いありません。来場所は新三役も濃厚ですが、序盤から上位との総当たりにもなります。真価が問われる場所になるでしょう。

 

若手力士で言うならば、熱海富士も上位で初めて勝ち越しましたが、弟弟子の尊富士の活躍を見て発奮してほしいです。小兵ながらきっぷのいい平戸海、押し相撲の豪ノ山も来場所は上位を苦しめる相撲に期待したいです。

 

大関陣では、新大関の琴ノ若が10勝という成績。大関としては合格点なのですが、尊富士に敗れた相撲や優勝争いから脱落したことを考えると物足りなさは感じます。ただ、地位に慣れる来場所が本当の勝負だと思います。

 

豊昇龍は、ここ一番で注文相撲(琴ノ若戦)をするようでは、横綱も優勝も遠いと言わざるをえません。霧島はけがの影響もあったのでしょうが、あまりにも残念な結果。途中休場した貴景勝とともに再起をはかってほしいです。

 

横綱照ノ富士についてですが、優勝と休場を交互に繰り返す現状は正直、好ましくありません。次に出場する場所は進退をかける土俵になるだろうと予想していますので、万全な状態で若手の挑戦を受けてほしいと思っています。

 

なお、優勝した尊富士についての昨日のブログをリンクしておきます。

 

 

最後に、やはり書いておかねばならないのが木村庄之助です。

 

千秋楽結びの一番という最後の締めくくりで、またしても差し違いをしでかしました。アベマ大相撲で、花田さんやアナウンサーが「なぜ物言いがついたのか?」と言うほど、勝負結果は明らかだったはずなのにです。

 

霧島に軍配が上がったうえでの物言いなら「同体」かどうかの判定になりますが、琴ノ若に軍配が上がっていたので、おそらく土俵下の審判の親方も首を傾げたに違いありません(私の主観ですが・・・)

 

庄之助は、式守伊之助の頃の差し違いの多さから、昇格を見送られてきたという経緯があります。しかも、庄之助襲名時に次席の木村玉治郎さんの立行司昇格が見送られ、玉治郎さんが退職する結果にもなっています。

 

結びの一番のみを裁く木村庄之助は行司の最高位で、ミスが許されない立場です。今回の差し違いは、昇格が「定年前の温情だった」と言われても仕方ない失態と言わざるをえません。

 

庄之助は進退伺を申し出て、八角理事長は慰留したと言います。個人的な見解ですが、今回は単に慰留するだけでなく、何らかの処分を検討するくらいはしてほしいと思います。結果として処分無しであっても・・・

 

春場所後は再び、宮城野部屋問題が中心になるのかDASH!DASH!DASH!

 

 

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