昨日の夕方、複数のテレビ局がフィギュアスケートの羽生結弦選手の記者会見を生中継していました。今後、競技会には出場せず、プロスケーターとして活動していくとのことで、まずは羽生選手の新たなスタートにエールをおくります
羽生選手のプロ宣言は、マスコミに大々的に伝えられています。冬季五輪の2連覇をはじめ、多くの大会で活躍した国民的スター選手であり、人気も注目度もスポーツ選手としては傑出しているからでしょう。
大相撲中継を見ていたので、会見の様子はチラリとしか見ていませんが、質疑応答の中で羽生選手が語った言葉で、強烈に印象に残ったコメントがありました。そして、このコメントには私も「もっともだ」と賛同したのです
「甲子園で優勝した選手がプロ入りしても、その選手が引退したとは言わない」
テレビのテロップに「現役引退会見」と出ていたのに強烈な違和感を持っていたので、とても腑に落ちる言葉でした。羽生選手は、ここでスケート靴を脱ぐというわけではないので、引退ではありません
引退というのは、プロ野球の選手や大相撲の力士が、プロ選手として契約しない決断のことを言います。アマチュアの場合、そもそも「引退」という概念がなじまないはず。これは、スピードスケートの小平奈緒選手の時も思ったことです。
あえて引退という言葉を使うなら、「競技会からの引退」とでもなるのでしょうが、羽生選手の場合は「プロへの転向」のほうがしっくりきます。今朝の新聞報道でも、そちらの表現を使っている社が多いように見受けます。
羽生選手は、これからプロスケーターとして活動していきます。ビッグネームというアドバンテージはあるでしょうが、それでもプロの世界は今までよりもいっそう厳しいだろうと思いますので、ぜひとも頑張っていただきたいです
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