数え7年に1度の諏訪大社御柱祭は、4月に山出しが行われる予定ですが、氏子による曳行ではなく、トレーラーを使った運搬という形になることが発表されました。過去に例のない、まさに前代未聞の事態ですが、それもこれも新型コロナのせいです
私は長年、新聞社に勤務し、御柱祭は会社としても超ビッグイベントであるため、深くかかわってきました。会社を辞めて初めてとなる御柱祭では、地区の依頼を受けて記録係として携わることになっており、楽しみにしていたところです・・・
昨年、新型コロナの感染状況を踏まえたガイドラインが示されており、今回の決定はそれに沿ったものではあります。しかしながら、現実に御柱が曳行されない、もちろん木落しも川越しもない、そんな山出しは全く想像できませんでした
もちろん、私なんかよりも大総代をはじめ、元綱、てこ、木やりなど、御柱祭で直接奉仕する人たちの無念の思いは想像に難くありません。曳行を楽しみにしていた氏子も同じ思いでしょう。新型コロナはたくさんの人々に大きな悲しみ、辛さを与えてしまったのです
こうなってくると、諏訪の氏子の思いは一つ。「里曳きこそ必ずやり遂げよう」。そのためにも、これ以上の感染拡大は絶対に食い止めなければなりません。今こそ臥薪嘗胆、心を一つに「お願いだ~」