生活設計シミュレーションを平たく言えば、「暮らしていくための家計をどう組み立てていけばよいか」「そのためにどんな準備が必要なのか」を数値化することです。

 

一番最初に考えるのは、生活の基盤となる食費、光熱水費、メディア費(スマホや新聞)、ガソリン代といった毎月かかる経費、それから各種保険や車両管理費など年間で必ず必要となる経費、これをどうすればよいのか考えねばなりません。

 

光熱水費など領収書が発行されているものは算出が容易ですが、食費は自ら管理しなければなりません。私はレシートをすべて保存し、そこから毎月の食費や生活必需品費などを割り出しています。もちろん、家飲みするための酒代も含まれています。

 

65歳から公的年金の受給がありますが、この額もねんきん定期便で知ることができます。シミュレーションした結果、全くの偶然かもしれませんが、生活必需経費や年間必要経費の合計額が年金受給額とほぼ一致しました。

 

したがって65歳以降については年金でこれらを賄うように設計します。すると、64歳までの間は毎月、年金額と同額の経費計上が必要となります。これをどこから捻出するのかが大きなカギになってくるのです。

(この項つづきます)マイケルオズ