アレックスよ、父さんのそばに来てくれないか。

父さん疲れたよ。

 

お前に毎晩話しているように、

去年の3月からずっと心配事が続いているだろ。

日本生命で掛けていた父さんの法人終身保険、

日本生命の不誠実な対応で、約束事を平気で破り、

現場ではそのように対応していますだと。

不正をしているなんて全く思っていないんだよね。

 

お父さんのほうにもきちんと確認していなかったという不備はあるのだけど、

信頼しきっていたからね、

まさかこんなうそをつかれているとは思いもしなかったよ。

営業部長は約束したことも、父さんのところに来たことも記憶にないんだと。

 

2009年3月に父さんがパソコンで手紙を出していることを来訪したことの証拠に出したら、

今度は、そちらに伺ったかもしれないけど、何を話し、

何を約束したかも記憶にないと言ってますと。

そういう事ですので、その約束の存在を基にはできないのだと。

記憶にないということは、約束したこともありうるわけだよね。

 

1年間、いろいろと折衝したけどね、弁護士も通してね。

この弁護士さん、こんな生命保険の問題は得意じゃなかったんだね。

別な方に相談したら、これは刑事案件になりますから、

生命保険の問題を得意とする弁護士さんに相談してくださいってね。

 

それで、父さんがいろいろと折衝して、長くかけていた保険だから、

誠意をもって応えてくれるかと思ったら全くダメだったね。

去年の3月からだからね、

生命保険相談所のことを聞いて、とうとうそこに話を持って行って、

今そこが折衝してくれている。結果待ちだね。

その結果で、場合によってはすべてここで話そうと思っている。

営業所とか本店の契約保全課の話からすると、

全国的にお父さんにしたようなことをこっそりとしているようだね。

皆に教えてあげたいと思うから。

 

それにしても気が晴れないよ。

何とかやっているのは、

先に行ってるお前たちや、お母さん、兄弟に話しかけて、守ってもらっているからだと思うよ。

皆に感謝している。困ったなって思っていると、どういう訳かそれが解決されるんだよね。

これからも頼むよ、父さんを守ってよ。

 

あーぁ、お前に会いたいなぁ、アレックス、ものすごく会いたいよ、一緒に寝転びたいよね。

                       ALEX Ⅲ