おそらくコロナ後初の美術展に行ってきました。

私は長くピアノの先生をしていて、音楽好きのはずなのですが、実は絵画をはじめ美術品を見る方が、たぶん大好き。


そんな私に昔からの友人がこの美術展を紹介してくれました。もつべきものは友だちです。素晴らしい世界に行って来ました。


この画家の絵は、よく「妖艶」とか「ある種の怪しさ」などという言葉で表されています。確かにそうなのです。でも私を圧倒するものはそれだけではありませんでした。

生きている生身の女性の一瞬がその絵の中に閉じ込められてしまったような、、情念だけは残して。そんな怖さ。

動きのある美しい着物は、その重さすらも感じられました。


一筋縄な人生ではないのだろうなというようなお顔、表情、、、どうしてこんなにも私を魅きつけるのだろう。。。


まず「手」でした。この画家の描く女性の手は驚くほど美しい。そしてそれこそ「目は口ほどにものを言い」の言葉の「目」を「手」に替えたいくらい、魅力的でした。


そして、きれいな足。赤ちゃんの足を思わせるような美しさ。自然な形良い爪。妖艶な女性の純真無垢を見るような気がしました。


この画家のマルチな活動も紹介されていました。映画の衣装の展示です。ヴェネツィア国際映画祭でアカデミー衣裳デザイン賞にノミネートされたものもあると知りました。

私はかねてから、日本の着物は美術家の描く作品を身につけられる世界で唯一の民族衣装と思っていましたので、最高に気分が良かったです。


この「甲斐荘楠音」という日本画家、もしも今生きていたら、一世を風靡するマルチアーティストであったろうと思いました。産まれてくるのが早過ぎました。社会がまだ彼の才能に、ついていけなかったのです。


そんなことを思いながら充実した時間を過ごしました。





場所は東京ステーションギャラリー。ここには子どもと来ることはできません。大人の世界です。


でも子どもと楽しめる美術館も多くあります。


私が経験したことのある、子どもと行ける美術館として思いつくものは、


箱根の森美術館

高原の森美術館

クレマチスの丘

群馬県立館林美術館


現在は、調べるともっといろいろとあるようです。


大人にとって、美術品と可愛い子どもの姿のコラボもなかなか楽しいものです。


日本人のセンス、世界に誇れるものと思っています。子どもにも触れさせてあげたいですね。子どもだからこそ、美術であれ音楽であれ、本物を見せてあげたいと思います。