【新しいイスと、父の新しい時間】

 

今日は父と一緒に、近くの家具屋さんへ出かけてきました。

 

「自分の部屋で読書がしたいな」


そんな父のひと言からはじまった、ちょっとしたお買い物。


喜寿を迎え、今はのんびり穏やかに毎日を過ごしている父にとって、
読書は心地よい時間のひとつになっているようです。

 

「背中に優しいイスがいいんじゃない?」と私が言うと、
「そんなに高価なものでなくていいよ」と父。


でも、店員さんにすすめられて座ってみたダイニングチェアに、
思わず「これはいいね」と、満足そうな笑顔。

 

その表情を見た瞬間、ああ、一緒に来てよかったなぁと思いました。

 

イスだけの予定が、気づけばサイドテーブルも一緒に選んでいて、
父の“読書スペース”のイメージが、だんだん形になっていくのが嬉しくて。

 

帰宅後は、自室のある2階へ家具を運び入れ。


「ここに置いたら、ちょうど窓から光が入って読書にぴったりだね」


そう言いながら、静かにイスに座ってページをめくる父の背中が印象的でした。

 

家具がひとつ増えるだけで、部屋の雰囲気ってがらりと変わるんですね。


そして、それに合わせて過ごし方も少しずつ変わっていくんだなと感じました。

 

我が家は、10年前から両親と“隣居”。


お互いの気配を感じながらも、ちょうどいい距離で過ごせる関係です。


こうして日々のちょっとした場面で、ささやかな親孝行ができることに、改めて感謝したい気持ちになりました。

 

“新しいイスと、父の新しい時間”


これからの毎日が、もっと心地よく、あたたかいものになりますように。