【藁にもすがる思いで、心理学の世界に飛び込んだ私。】
とにかく、「この子ともう一度つながりたい。」
腫れ物に触るような接し方をやめて、
安心して本音を話せる母になりたかった。
そこから、カウンセリングの勉強を始めました。
少しずつ、子どもの話を否定せずに「聴く」ことができるようになりました。
「正しい言葉」を返すことよりも、
「そばにいること」「気持ちをまるごと受け止めること」が大事なんだと、気づきました。
でも――それでも足りなかった。
「もっと長男の話が聴きたい。」
嬉しいことも、悲しいことも、
そのまんまの気持ちを聞きたい。
私はどうすれば、もっとこの子と会話ができるんだろう――
そうして出会ったのが、「しつもん」というアプローチでした。
「質問するだけで、親子の関係が変わる?」
最初は、正直そう思いました。
でも、学びを深めていくうちに分かってきたんです。
しつもんは、答えを引き出すためのテクニックじゃない。
「あなたを大事に思っているよ」というメッセージなんだ。
問いかけることで、
心の扉にそっとノックできるようになった。
答えてくれるのを待つ、余白を持てるようになった。
少しずつ、長男の言葉が増えてきました。
「うん」だけだった返事が、
“内側の言葉”が出てくるようになったんです。
質問って、魔法じゃない。
でも、心を開くカギになることは、間違いないと今では思います。
私は、まだまだ母として未熟です。
でも、あの日の長男の背中を、
「どうしたら変えられるか」じゃなく、
「どうしたら寄り添えるか」と考えるようになってから、
私自身が変わり始めた気がします。