【私のヒーローズジャーニーvol.1~帰れない日々の中でも、愛を伝える時間だけは手放さない~】
私は、35歳の小学校教員。
育休を経て、仕事に復帰してから3年が経った。
季節は初夏、6月3日。子どもたちと汗ばむ教室を過ごしながら、私は毎日、分刻みで動いている。
学校では、授業、事務処理、保護者対応――タスクは山積み。
「定時で帰れたら」と何度願ったか分からない。でも、いつも手元には“やるべきこと”が残る。
時には教材やプリントを家に持ち帰り、深夜に目をこすりながら片付けることもある。
だけど、どんなに疲れていても、寝る前の「読み聞かせ」だけは、絶対に欠かさない。
これは私にとって、一日の終わりに子どもたちへ届ける“愛の儀式”だ。
「あなたのことが大好きだよ。」
「今日会えない時間も、ママはずっとあなたのことを思ってたよ。」
それを伝えて眠らせたい。
仕事をしているからって、子どもに寂しい思いをさせたくない。
家にいるママよりも時間は短いかもしれないけれど、愛の深さは誰にも負けない。
私は仕事にやりがいを感じている。
教えることが好きだし、子どもたちの成長に関われる今の仕事が生きがいだ。
辞めるつもりはない。――「仕事の私」も「ママの私」も、どちらも大事だから。
ただ、帰宅して椅子に座ると、つい寝落ちしてしまうこともある。
だから、お風呂は先。ご飯を食べてしまうと、もう体が動かなくなる。
そんな中でも、息子たちが仲良く遊ぶ姿を見るたび、「二人産んでよかった」と思える。
近くに住む両親の存在もありがたい。これからも頼りながら、日々を乗り越えていくつもりだ。
――これは、ただの“働くママ”の物語じゃない。
「愛を伝える力を、どんな状況でも持ち続ける」
そんな私の、静かな冒険のはじまりだった。
