都内に買った狭小、変形、傾斜の三拍子そろった悪条件の土地に、工藤建設の注文住宅を建てたブログです
ニュースでも話題になりましたが、9月1日は「防災の日」でした。
その由来となった関東大震災の頃には私もまだ流石に生まれてませんでしたが、東日本大震災は記憶に新しいところです。
思えばあの時の経験から「自分が家を建てるときには災害に強い家を建てたい」と意識したのだと思います。
実は「地震に強い家を考える」という記事を昨日公開するつもりだったのですが、正直読んでいてそんなおもしろみのある記事ではないなと思いボツにしてしまいました。そのかわり、私が「災害に強い生活習慣」として意識している「ローリングストック」について書いてみたいと思います。
■ ローリングストックとは?
ローリングストックとは、普段使う食料品などを少し多めに備蓄しておいて、使うたびにその分を買い足すことで備蓄を維持するという方法です。
(OZmall ローリングストックを始めよう! より)
災害のために特別なものを買おうとすると、ついつい期限を切らしてしまったり買い忘れたりしがちです。それにいわゆる”防災食”は、味が微妙なものも少なくありません。ローリングストックのメリットは、普段使うもの、食べるものをストックしておくことで、備蓄がムダになりにくい上に、食べる時も無理をする必要がないのです。
ということで、我が家では家を建てるときにパントリーを確保しておきました。ストックなど一切持たないミニマリストの生活にも少しだけ憧れはあるのですが、やはり備えがある方が憂いは少ないように思います。
■ どんなものを備蓄しているか?
最低でも3日、理想的には1週間くらいは、支援物資なしで生活できるのが理想と言われています。家族構成にもよりますが、人数分の食事+水+電源(熱源)は必須かなと思います。
★ 食事
妻が調理関係の仕事をしていることもあり、もともと食材のストックは多めにあります。そのためにパントリーは大きくしています。
料理をする方でしたら、ストックの定番としてパスタがおすすめです。日持ちするのと、量の割にかさばらないのが備蓄向きです。1人前100gが目安なので3人家族なら2kg程度を、トマト缶と合わせて備蓄しておくのがいいでしょうか。
[自分ルール]我が家ではパスタは大量に在庫があります。太さ違いまで揃ってたりします。それでもしばしば食卓に登場するのでそれなりに在庫が回転します。ですので「気づいたら買う」くらいのペースで買っています。
調理が苦手というのであれば、乾麺のそうめんやうどんを夏の終わりに買っておき、翌年の夏まで非常食として食べなければ夏に普通に食べるようにすれば、ロスなく消費できます。めんつゆも未開封なら1年くらいは余裕で持ちます。
カップ麺やインスタント麺もストックの定番ですが、我が家ではあまり食べることがなく、ストックがなかなか回転しません。古くなると具材が変色したりして美味しくなくなるので、定期的に食べたくなるような、ちょっといいめのラーメンとかを入れておくのがいいかもしれません。
[我が家ルール]カップラーメンはそんなに意識してストックしていません。袋めんは、ブデチゲなど鍋ものに入れたりするので5食分くらいはストックがあるようにしています。
お米は停電で炊飯器が使えなくても土鍋とカセットコンロで炊けます。しかしレンチンで食べられるご飯は、湯煎だけで簡単においしく食べられます。普段使いとしても、わざわざお米から炊くでもないくらいの量が欲しい時に便利です。
[自分ルール]レンチンご飯は10個入りパックを半分使ったら10個追加、くらいのペースで買っています。
おかずのストックはあまり決まったものはないのですが、ギフトで届いた缶詰やレトルトの食品などを適当に保管しています。缶詰は賞味期限をほとんど意識しないことにしているので、ローリングストックとは少し意味買いが違うかもしれませんね。
★ 水、飲み物
我が家ではウォーターサーバーを導入しています。ウォーターサーバー自体がそもそも便利と思うのですが、水の備蓄としても役立ちます。水を切らすことがないよう、未開封のボトルの残が無くなったタイミングで次の注文を入れるようにしています(amazon primeだとオーダーの翌日には届くので便利です)。
我が家のフレシャススラットは、ボトルが1本9.3リットル、サーバー内部に温冷あわせて3リットルの水が入っています。備蓄の目安は1人1日2〜3リットルとされているので、最低でも夫婦2〜3日分くらいの水は確保できている計算です。
水以外にも、豆乳やお茶も備蓄しています。特に豆乳は保存期間も長く、飲む以外に料理にも使えるのでとても重宝しています。
[自分ルール]豆乳はフレンチトーストやパスタなどでも使うので、残り3本くらいになったら安めの店で1ケース買う、くらいのペースです。ジャスミンティーは私が好きだから買うというだけですが、ドンキによるタイミングに1ケース買うくらいですかね。
★ お役立ちもの
ビニール袋やラップフィルムは、食器に巻くことで洗わずに済む=水を使わずに済むという使い方もできます。またビニール袋は、中に水を入れれば水害の時に土嚢代わりの「水嚢」として使うこともでき、防災グッズとしてはなかなか優秀なやつです。
あと忘れてはいけないストックが、カセットコンロのガスです。震災で避難していた方が「食料支援はありがたいが、本当は温かいものが食べたい」と言っていたことを覚えています。電気もガスも止まる事態になっても、カセットコンロが使えれば自宅で料理ができます。もちろん普段は鍋料理やおうち焼肉などで使えばいいのです。
[自分ルール]カセットコンロのボンベは10本くらいストックがあります。長時間使うと1食で1本くらいは使い切ってしまうので、これくらいあってもいいのかなと思います。
★ おまけ
ネタにするほどのものではありませんが、お酒のストックが大量にあります。たぶん災害で仕事や電気やガスが止まったとしたら、家で昼からお酒を飲んでひたすら復旧を待つような気もします・・・。
防災のために何かを始めることは確かにハードルが高いですが、普段の行動をちょっとだけ防災にフィットさせるくらいならそこまで難しくないように思います。この記事を読んだみなさんが、これくらいならストックを増やしてもいいか、と思ってもらえたなら幸いです。