「Wake Me Up When September Ends」PV視聴 | INTERNATIONAL MUSIC FOR BIGINNER~初めての洋楽~

「Wake Me Up When September Ends」PV視聴

Green Dayの大ヒットアルバム「American Idiot」からの4枚目のシングルとなる「Wake Me Up When September Ends」のPVがAOLで公開されています。このプロモーションビデオは映画のようなストーリー仕立てになっていて、演奏とせりふが交互に流れます。


舞台はアメリカの地方都市。永遠の愛を誓い合ったカップル、ある日少年は国のため、彼女のため、そして自分自身の純粋な気持ちを守るため、中東の戦争に行くことを決意します。現代の若者がいきなり軍に入隊し、戦争を経験するという非日常の中で壊れていく自分、そして少年の帰郷を今日も待つ少女。二人の純粋無垢な表情に自然に涙がこぼれてきます。ロケット弾が飛び交う壮絶な戦争シーンは圧巻でその迫力はハリウッド映画にまったくひけをとりません!監督は「アメリカン・イディオット」、「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」、「ホリデイ」のビデオ・クリップの監督を務めたサミュエル・ベイヤー(ニルヴァーナ「スメルズ・ライク・ティーンズ・スピリット」)が引き続き務めており、ビデオ・クリップに登場する俳優陣も豪華で、少年役にジェイミー・ベル(「リトル・ダンサー」)、少女役にエヴァン・レイチェル・ウッド(「サーティーン」、「ミッシング」)が出演しています。ミュージック・ビデオ史に残るビデオ・クリップの誕生であり、今年のベスト・シングルになることは間違いなしです!


この歌はこの曲のキャラクターが「Like my fathers come to pass,twenty years has gone so fast.Wake me up when September ends.」と20年前に失った父親のことについて歌っているものなのですが、実はこの曲は幼いころに父親をなくしたビリーが自分自身のことを歌っている、非常にパーソナルな曲でもあるのです。


このビデオについて監督のサム・ベイヤーによると・・・
「ビリージョーにビデオのコンセプトを説明したんだ。この曲が彼にとってパーソナルなものってことはよく知ってる。(コンセプトである)壊れてしまう若さ、夢、絆、それをビリージョーは気に入ってくれたんだ。とある少年と少女・・・出会った二人は恋に落ち、これから2人の人生が待っていたのに、少年は軍隊に入って、戦争のために彼女を置いていかなければならなくなる・・・そんな短編映画を作りたかったんだ。これはこの曲に対する、俺なりの解釈なのさ」


先日アメリカで放送されたStorytellers(ファンの質問に答えたりした番組)という番組の中で、この曲はビリージョーが今までにかいた曲の中で、最も自分自身についての曲であり、この曲をライブで演奏するのは辛い、と語りました。
「アルバムの中で、ストーリーを変えてしまう曲があるとすればこれさ。この曲は個人的なものなんだ。今までこんなことに取り組んだことはなかった・・・自分の父親について歌うなんて。歌うのは辛いよ、でも歌うことによってセラピーにもなるんだ、自分の愛する人が去っていくということに向き合えるからね」


曲に共感できる非常に美しいPVです。こちら から視聴できます。劇中のせりふの訳はこちら に載っています。是非1度見てみてください。