洋楽の歌い方 実践編 ~歌詞の見方~
洋楽の歌詞は邦楽の歌詞と違い、少し見るのに知識が必要です。その知識がないと、歌詞を追う目が曲の速さについていけずに、今どこを歌っているのか分からなくなります。今回はその知識についてお話しましょう。
基礎その1 洋楽はすべての歌詞を歌っていない!
具体的に言うと「and」や「it」は歌詞には書かれていてもほとんど歌われていません。これはなぜかというと、英語には日本語と違って音の強弱というものがあります。ひとつの文章の中に「大事なところは強く」、「どっちでもいいところは弱く」発音するという仕組みになっていてとてもリズミカルになっています。このルールでいくと「and」や「it」はどっちでもいい部分ということになり、あまり強く発音されないので歌の中では消えてしまっているのです。
基礎その2 Becauseとは歌わない
歌詞カードを見ると「’cause」というのが出てきます。何これと思われた方も多いでしょうが、それは「Because」の省略なのです。「Because」は「’cause」と書かれて「ビコーズ」ではなく「コズ」と読まれています。理由はおそらく「ビ」の部分が弱くしか発音されないためなくても同じだからでしょう。似たようなのに「goin'」とか「movin'」とかがあります。これは「going」「moving」の略です。
基礎その3 「wanna」「gonna」
話し言葉でしか用いられない英語ですが、それぞれ「want to」「going to」という意味です。
また「want to」「going to」と歌詞に書かれていてもほとんどの場合「wanna」「gonna」と歌います。
この知識があるとないとでは、大違いです。ぜひ歌詞を見る前にはこれらのことを頭の中に入れて読んでください。
いよいよ次回から課題曲を実際に練習していきます!記念すべき初回の課題曲は......。次回もお楽しみに!!