洋楽の歌い方 講座編その6 ~子音の発音~ | INTERNATIONAL MUSIC FOR BIGINNER~初めての洋楽~

洋楽の歌い方 講座編その6 ~子音の発音~

(例題1)次の言葉はつながってどのような音に変わるでしょうか?

4 「Hold on」


それでは4番の答え合わせに行きましょう。もう慣れてきましたか?普通に読むと「ホールド・オン」。少し速く読むと、「ホールドーン」。そう、正解は「ホールドン」です。


と、ここまでは今までお話してきたことのおさらいです。ここからが今回の新しい話です。きれいに読むための方法を紹介します。少し応用編なので覚悟してくださいね。今回新たにお話するのはテーマにもある、「子音の発音」です。「ホールドン」と読むのですが、ここで注目して欲しいのは「ル」です。日本語はすべての言葉の発音が、子音と母音の組み合わせになっています。「ル」も「r」と「u」の組み合わせです。ところが「Hold on」の「l」は子音だけ。従って日本語の「ル」ほど強い「ウ」の音はありません。きれいに読むためにはそこをうまく発音する必要があります。では、どうすればいいのかというと、「ル」ほど「ウ」の音が強くないわけですから、「ル」の「ウ」の音を読まなければいいのです。すなわち「ル」と読みかけて、「ウ」の音を読んでしまう前に、寸止めするのです。「ル」と読むとき、口をすぼめて「ウ」の音を出しますよね。ですから、口をすぼめる前に読むのをやめるのです。この微妙な感覚分かりますか?


この寸止めの感覚は、子音を読む上で非常に重要です。例えば、「k」なら「カ(ka)」と読むときの「ア」を読まずに「クッ」と読みかけて寸止めします。「t」なら「ト(to)」と読むときの「オ」を読まずに「トゥッ」と読みかけて寸止めします。


非常に微妙な感覚ですが、きれいに読むためには欠かせない感覚ですので是非マスターしてください。