俺は自分の過去の経験を通して、今の生活の中で相談を受けることがよくある。

それぞれいろんな事情を抱えた人が生活する今の環境。みんながみなというわけではないが、真剣に向き合い時間を過ごしている。

 

自分の経験からできるだけ早く、できれば服役などすることなく気づき立ち直ってほしいと思っているが、現実はなかなかそうはいかず、もうほとんど助かる見込みがない状態、服役を前にしてやっと自分自身とその先の人生について考えを巡らせる人が多い。

 

服役を前にしてどんなことを考え、どんな心境でこれから先のことにのぞむのがいいんだろうか。

 

俺自身も常にそういうことを考え続け、二度の刑務所生活を終えて今がある。

 

 

この社会はやったことに対してその責任を取らないといけないようにできている。

責任を取り、しっかりけじめをつけて、その先の人生を生きるという事がとても大事になってくる。

 

裁判、服役、保護観察処分などの期間はそれにあたる。

 

そしてその期間をどう過ごすのかがとても重要な分岐点になる。

 

 

自分自身の経験上、または出会った人間の中で共通して言えるのは、これまでの自分の生き方と考えを改めて見つめ直し、いかにその先の人生に考えを巡らせられるか。

 

大切にしたい考えと人を大切にしきるにはどうしていくべきか。

 

 

このことをより深く考えられるほど出所後の立ち直りや、生き方を変える行動が早く感じる。

 

 

ただ漠然と俺は変わる。もう同じようなことにならないと考えているだけではなかなか難しい。

 

具体的にどうしていくべきか、なぜそう考えるべきなのか。

 

深く考える必要があると思う。

 

 

少なくとも俺はそうだったし、俺も周りの人間もそうだった。

 

 

だからこそより深く考える必要があった。

 

自分以外の人間の力も必要だと感じた。

 

 

そして自分が果たすべき責任を果たし、けじめをつけることができたその先に待っているのが、新しい人生だ。

 

 

できれば服役を繰り返し、我慢を強いられる中で一人、考えを巡せる前に気づいてほしいと願っている。