皆さんの御ご両親や兄弟姉妹は近くに住んでいますか

私は、今時珍しく、親兄弟みんな岡崎市内にいます。
でも、そういう人は最近とても少ないと思います。

私の友人には、東京、京都、北海道、四国など、全国に
散らばっている人も珍しくありません。

特に最近は、国際結婚も多いですし、企業のグローバル化
によって、海外に駐在している身内も多いことと思います

さて、そんな状態で相続が発生すると、とても大変な
場合があります。

それは、なぜか

相続が発生すると、相続人全員が集まって、相続財産
全部について、遺産分割協議をしなければならないからです。

お葬式や、四十九日のお参りなど、ただでさえ仕事を休んで
集まらなければならない事態が多い時に、その上遺産分割協議
のために集合することなんて、あなたはできますか

「もちろん、財産貰うためですもの

そうですね遺産分割協議の場で、それぞれの立場を主張して
財産分けを決めるのですから、行かないわけにはすみません。

でも、それが、紛糾して、一度ですまなかったらどうします?

全員揃わなければいけないのに、来られない人がいたら
どうします?

しかも、無事話し合いが終わったとしても、正式な遺産分割協議書
を作成するには、それなりの日数もかかりますし、さらにその書類に
相続人全員が署名をして実印を押印して、印鑑証明書を添付しな
ければなりません。

とてもではないですが、「1日で済む」訳にはいかないでしょう

「じゃあ、どうすればいいの?」

こういう場合は、遺言を書くことをお勧めします。
遺言書があれば、遺産分割協議を開く必要がありません。

特に、公証役場で作成した公正証書遺言であれば、すぐに
相続手続きに入ることができます

相続人たちが、遠方にバラバラに住んでいる方、
また、海外に住んでいる方は、ぜひ遺言のこと
真剣に考えていただきたいと思います

遺された家族の手間暇と、精神的な重荷を少しでも
軽減するために、遺言はとても重要ですよ