山梨が日本の未来を創る4つの視点 | 宮川典子オフィシャルブログ「きょうの典気」Powered by Ameba

山梨が日本の未来を創る4つの視点


「みんなで、一緒に、日本再始動。」



おはようございます。宮川典子です。
昨日はこんな一面の雪景色の中、活動をしました。
(写真は、甲州市・柳沢峠の手前あたりです)
「寒いから体を温めて頑張って!」とけんちん汁をくださったり、
お茶を差し入れてくださった皆様、本当にありがとうございました。


昨日の夜、これからの日本や山梨のことを考える方々が集まった
「地域交流研究会」で講演をさせていただきました。
こうして自分の考えをじっくりお話する時間はとてもありがたく、
与えられた30分間でどんなことをお伝えしようかと考えていました。
そして、「日本の未来のために山梨が貢献できること」について
私なりの考えを申し上げようと決めました。

山梨のもっているアイテムで日本の未来が創れるのだとしたら、
私は次の4点を挙げたいと思います。

1)「観光立県」のモデルを創る
  15年後、山梨県にはリニア新幹線の駅ができます。
  県内にはリニア開通について「ストロー現象になるのでは・・・」と
  その経済効果に半信半疑の皆様はかなりいらっしゃいます。
  しかし、できると決まったのだから、ストーリーを創るしかありません。
  リニアができる頃、山梨県内で現在計画されている交通網は
  ほとんどが完成する予定です。
  それらを基軸にして、また今ある施設を最大活用して、
  大量の駐車場が完備された「巨大インフォメーションセンター」を構え、
  甲府中心街を「文化に触れられる買い物の街」にできないか?
  もしくは、「勤務地は都市、でも住むのは絶対に山梨県!」と
  人気を集める住宅政策・都市開発ができないものか?
  アイディアはまだ荒削りなので、皆様のご意見が欲しいところです。

2)木質バイオマスでエネルギー政策を転換させる
  原子力発電所であの大きな事故が起こった今、
  改めて自然エネルギー開発に目を向けなければなりません。
  そこで、私が注目しているのは「木質バイオマス」です。
  日本は国土の多くを山林が占めていますし、山梨も同様です。
  治山の観点からしても、間伐材の活用・転用が急務です。
  今のところ、あまり効率がよくない太陽光発電・水力発電・
  風力発電などに代わる発電ツールとしての木材に注目し、
  山梨の木材を新エネルギーの素として使っていくべきと考えます。

3)「山梨=水」のビジネスチャンス獲得と安全保障強化
  今後、世界は化石燃料を奪い合う時代から、
  「水」を奪い合う時代へと変化していくと私は考えています。
  事実、水不足に困っている国々は海水を真水にする研究などを
  年々急速に進めていると聞きます。
  ならば、日本のミネラルウォーター生産量1位の山梨県は
  豊かな湧水量を利点として、世界に向けてビジネスができるはずです。
  また、水は人類の生命維持には欠かせないものですから、
  水源(また水源のある山々)を守ることは安全保障にも関わります。
  水を当たり前のものと考えず、一つの競争力として
  大切に管理・保護し、地元産業として発展させていきたいです。  

4)誰にもまねできない「山梨の教育」を確立する
  どんなに産業チャンスがあっても、いい観光地となっても、
  はたまた素晴らしい都市開発ができたとしても、
  教育水準が低いところでは人口増が望めません。
  山梨の歴史・文化・伝統・地理的要件を考慮した
  山梨独自の教育のあり方、子供たちの育み方を研究することで
  教育充実県へと大舵を切らなければならないと思います。
  また、都市部の待機児童問題に悩む子育て世代のために、
  地域コミュニティーや小学校の空き教室、幼稚園や保育園で
  ゆったりと穏やかに子育てができる街づくりにも力を入れて、
  若い世代の居住者確保に努めていきたいと考えています。

お話したいことはもっとありましたが、時間の関係で4点に絞りました。
考えをお伝えした後の、質疑応答でいただいたご意見が貴重でした。
自分の思いを貫き通すことは確かに重要ですが、
ああやってご意見をいただきブラッシュアップしていくことが
より大切なことだと私は思っています。
新たな気づきもいただき、とてもありがたい時間となりました。


昨日から、150日間の通常国会が始まりました。
紛糾を恐れて抱きついたり迎合したりするのではなく、
正々堂々、自信をもって政党や自らの主張をぶつかり合える
生産性の高い国会となることを切に願っています。

さぁ、今日も行ってきます!