菅内閣、最後までやってくれたな・・・ | 宮川典子オフィシャルブログ「きょうの典気」Powered by Ameba

菅内閣、最後までやってくれたな・・・


民主党代表選が無事(?)に終わりました。

決戦投票の末、野田佳彦氏が新代表に選ばれました。

松下政経塾の第1期生でいらっしゃるので、ちょっとした感慨がありました。

塾生時代、塾員が集まる会合に出席した時、ガヤガヤとうるさい中でも

手を止めてじっくりと私の生意気な話を聞いてくださった姿が印象的です。

政権交代後の2名続いた”トンデモ総理”とは一味もふた味も違うはず。

野党としては、さらに気を引き締めて、自らも研鑽を積まねばなりません。

しばしの感慨の後、私も活動に出発しました。



しかし、この代表選の大騒ぎの裏側で、

ペテン師・菅直人がとんでもないことをしていました。

「朝鮮学校無償化」の復活を指示したというのです。


私は言葉を失いました。

菅内閣の終焉が注目を浴びない間に、こんなことをするなんて・・・。

北朝鮮の砲撃事件を境に停止されたのは周知の事実ですが、

復活を検討するなどどいう話はまったく出ていなかっただけに唖然とします。

また、菅総理自身が北朝鮮との関係が疑われる「市民の会」への献金問題で

その政治姿勢を問われている時に、この仕業ですから言葉も出ません。

国会でのきちんとした審議なしに復活指示など、言語道断なのです。



「朝鮮学校無償化」は、以下の3つの問題点を孕んでいます。


(1)恒久的な財源を捻出するのが困難である。


子ども手当や高速道路無料化、そして高校無償化を見ても明らかなように、

「無償化」それ自体を行うための財源捻出はできない財政状況にあります。

東日本大震災の復興には30兆以上の財源が必要と言われている中、

”バラマキ4K”を継続するのは難しいというのが現実であるからです。

また、先の3党合意でも高校無償化は見直し項目の一つになっていました。

にも関わらず、我が国の子供たちが通う日本の高校は無償化にならず、

朝鮮学校は無償化になるなど認められるはずがありません。

財源のないところで「子供たちのため!」と叫んだとて、それは子供たちの

将来の重い負担として残ってしまうなら本末転倒なのです。


(2)日本の方針に沿った教育が行われていない。


朝鮮学校の無償化が提案された当初から、問題になっていた点です。

日本国民からいただいた税金は、日本国民のために使うべきであり、

日本の教育方針に則った学校に投入されるべきです。

しかし、ご存じの通り、朝鮮学校では日本の子供たちが受けているような

教育が行われているとは言い難い現状があります。

北朝鮮トップの写真を飾り、北朝鮮のことを一番と教えている学校に

日本の税金を使うことはできません。


(3)外交、特に拉致問題に悪影響を及ぼしかねない。


日本の国民が拉致され、残されたご家族は長きに渡って

家族を奪われた悲しみの中、家族を取り戻す活動をなさっています。

日本の政治家が、政治のトップがこの現実を知らないはずがありません。

国民を奪っていった国におもねる必要がどこにあるのでしょうか?

菅内閣が朝鮮学校無償化を復活させるために動いたということは、

「拉致問題を解決する気はない」と拉致被害者家族に通告し、

北朝鮮には「日本はあなた方に優しいですよ」と言ったようなもの。

被害者家族を傷つけ失望させ、国益を著しく損なうことなのです。



菅総理には、最後に至っても絶望しかありません。

代表選後の舞台で笑う姿には、恐ろしささえ感じました。

しかし、もうそんな菅内閣も終わりを迎えます。

今日選出された野田新代表は、数日内には新しい内閣を発足させます。

その最初の仕事の一つとして、私はこう望みます。


野田内閣は

「朝鮮学校無償化」の即時撤回を!