これ以上の裏切りは、ない。 | 宮川典子オフィシャルブログ「きょうの典気」Powered by Ameba

これ以上の裏切りは、ない。


浜田和幸議員の離党&政務官就任が明らかになりました。

同じ参院選を闘った者として、怒りにも似た無念さを感じます。


民主党のやり方には、もうコメントする気も起きません。

なんとか与野党が歩み寄れそうだったのに、結果はこうですから。

本当に被災地のことや日本の未来のことを考えていないのは誰なのか、

完全に国民の皆さんにもわかっていただけたと思います。

「もう何も言うまい」と、今日は口を塞いでいます。



しかし、僭越ながら、浜田和幸議員の行為には一言申し上げたい。


昨夏の参院選、政権交代後の初の国政選挙ということもあり、

私たち候補者は痛いほどの逆風の中で闘っていました。

それは、鳥取も山梨も変わらなかったと思います。

全国各地の候補者が、党員党友が、暑い夏にも負けず、

「自民党勝利」のために必死に闘っていたはずです。

「日本をこのまま民主党に任せてはいけない!」

そう言って何度も街頭演説をなさったことでしょう。


ならば何故、このような裏切りができるのでしょうか?

地元の有権者や党員党友に背いただけではなく、

一緒に闘い破れた候補者の思いまで裏切ったのですよ、と。



今回の件について、各所からご意見をいただきました。

「与野党協力の足がかりになったのでは?」という方もいましたし、

「政党人としての資格ナシ!」とバッサリ切り捨てた方もいました。

しかし、このような事案にこそ、自民党が抱える問題があると思います。

そしてそれらの問題は、以下の2点に集約できると私は考えています。


●候補者は、あくまでも”神輿に乗っている”存在。

 草の根で、地域で、本当に闘ってくれている党員党友の

 真剣さをこうした離党騒ぎがとことん裏切ってきたのです。

 全国的に党員党友離れが進み、

 内部からの不信感が続出するのは

 「党員党友、有権者あっての自分である」という認識を

 議員本人がきちんと謙虚に受け止めていないからでしょう。


◆絶対的な権力や地位を得るためなら、

 国家観・政治観・政策もまったく違う政党と

 手を組んできた歴史があります。

 だからこそ、党是である「自主憲法の制定」もできずじまい、

 最後には国民に大きな「NO!」を突き付けられたのです。

 主義主張を最後まで明確に貫けない政治家は、

 もう自民党に必要ありません。


自分の行為に対して、理由を後付けすることは難しいことではありません。

浜田議員の会見を見ても、民主党の話を聞いても、

話す内容はもっともらしく聞こえます。

しかし、私にとっては”反面教師”だとしか言いようがありませんね・・・。

非常に残念、ただその一言です。



政治家にとって、「命」とは何か。

それは、党員党友や有権者からの「信頼」です。


だから、私は決して仲間を、応援してくれる人たちを裏切りません。

自ら政治不信を生むような行為だけは、絶対にしません。

私に政治家としての命を与えてくれた皆さんのためにも。


その思いをより一層強くした夜でした。