誰だって孤独を抱えてる。 | 宮川典子オフィシャルブログ「きょうの典気」Powered by Ameba

誰だって孤独を抱えてる。

「純朴が故に、そのキャラクター故に、きっと苦しむこともあるよなぁ…」

と思っていたタレントさんが自殺か?という突然のニュース。

朝から衝撃を受け、とても切ない思いに打ちひしがれました。



24歳の女性ですから、早く結婚して幸せになりたいと思ったでしょう。

種子島から芸能界…悩んだり苦しんだこともたくさんあったでしょう。

そのキャラクター故に、本当にひどい誹謗中傷に苦しんだでしょう。

お母様が亡くなり…お父様に助けを求め…追い詰められていたのでしょう。

捨ててはいけない命を自ら絶ったのには、それ相応の理由があったはず。

そう考えると、24歳のはち切れそうだった心が見えて苦しくなりました。



私は、決して自殺を肯定したりはしません。

どんなことがあっても、やはり命は大切にすべきだと思うし、

周りの人に意味を伝えず悲しませることは罪だとも思うからです。



でも、誰だって孤独を抱えてる。



ただ一人の人間として幸せになりたいだけなのに…。

ただ自分の存在を認めてもらいたいだけなのに…。

ただ「頑張ったね」って声をかけてもらいたいだけなのに…。

そんな誰にでもある素直な気持ちが届かなかった時、

どうしようもない孤独を抱えてしまうことは、決して不自然じゃない。

むしろ、それが人間らしさでもあると思います。



私も見かけたことがありますが、彼女はネットの世界で

目をそらしたくなるくらいの誹謗中傷を受けていたこともありました。

一般人の私が心配になるくらい…。

「言論の自由」という名の、自らは顔を見せず繰り返される

卑怯な言葉の暴力にあまりにも鈍感な今の社会が、

もしかしたら彼女の孤独をより強めたのか…と思うとやりきれません。

人間らしさを許容できなくなった寂しく冷たい今のこの社会が

恨めしくさえ思えてしまった一日でした。



「皆さんには貧乏だって言われたけど…

種子島での生活は幸せの塊でした!」

そう明るく話していた彼女の姿が忘れられません。

そんな幸せを求め続けた彼女にとって、

世の中は生きにくいものだったのかもしれません…。

なんだかそう思えてならない出来事でした。



上原美優さんのご冥福を心からお祈りいたします。

今まで温かく純朴な笑顔をありがとうございました。

どうか心安らかにお休みください。