メディアリテラシー。
宮川典子です、こんばんは。
昨日の「たかじんのそこまでいって委員会」では、
三宅さんと田原総一郎氏が激論をかわしていたと聞きました。
いつものことながら、見逃したことにちょっとガッカリ。
皆さんはご覧になったでしょうか?
さて、放送の中で、「メディアリテラシー」という言葉が出てきたとか。
【メディアリテラシー <media literacy>】
情報を主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、
その真偽を見抜き、活用する能力のこと。
情報を評価・識別する能力のこと。
これだけ情報が氾濫している現代、絶対に必要な力です。
テレビを観れば顕著にわかりますが、目にする情報が横並び。
新聞を観れば、配信会社の記事を丸写しの記事もしばしば。
一つの側面に偏った情報があまりにも多くて、
私たちの判断を狂わせていることを実感する毎日です。
政治の報道を考えてもわかるじゃないですか。
たくさんの情報に触れ、多角的に整理して判断する力がないと、
政治などは途端に、極端なポピュリズムに陥ります。
ここ数年のことを考えれば、小泉劇場がそうであったように、
「政権交代」にあまりにも光が当てられ、
「政権交代を支持せずして日本人ではない!」くらいの
抵抗不可能なくらいの煽動力を私は感じていました。
(自民党政権への的確な批判は正しかったと思いますが・・・)
それは同時に、情報を多角的に知ることのできない現メディアの
恐ろしさをも表していたと思います。
単純なポピュリズムに国の未来を潰されないためにも、
そして何より私たち一人ひとりが正しい判断をするためにも、
メディアリテラシーの醸成が不可欠なのです!
メディアそれ自体に多角的分析ができる力があるかどうかは
定かではありませんし、現状ではかなり厳しい気もします。
しかし、日本における横並び報道の見直しと、
配信会社に頼る情報発信の見直しは早急に必要です。
その見直しが進むことを願うと同時に、
私たちは自ら情報をきちんと収集して判断するというクセを
日頃からつけていかなければならないのではないでしょうか?
・・・と「多角的情報と多角的な判断力」の大切さに言及すると、
あるニュースがやけに目につきました。
『 朝日新聞が「朝日新聞が授業で使われうようになる」
という見出しのチラシを配布、
それを子どもに家に持ち帰らせている』、というものです。
たしかに、朝日新聞の「天声人語」が小論文指導などで
多用されているという事実があります。
私自身はそれにも違和感を強く感じていた人間の一人ですが、
こういう流れは情報の一極化を招く恐れがあります。
「授業で使われるようになる」なんて書いてあれば、
親御さんが「じゃあ、朝日新聞を・・・」となるのは想像できます。
なぜ一つの新聞社がこのような流れをつくろうと画策し、
こんなチラシを学校経由で配布しているのか?
ハッキリ言って、私には理解できない。
私なら、もっと広範囲の情報を提供して子供に思考させたいから、
一社だけの記事に頼ったりすることはまずないですね。
まして「授業で使われる」という明確な教育界の流れは感じない。
この情報については、今後のさらなる追いかけが必要です!
メディアリテラシーがこんなにも大切だと言われている時代に、
そのメディア本人がこのような広告を出しているだなんて、
「まだまだ情報メディア改革の道遠し」
ってことなんでしょうかね・・・うーん・・・(*´Д`)=з