スポーツの原点
宮川典子です、こんばんは。
家に帰ってきて、やっとホッと一息つくことができました。
今日は大変な一日だった・・・。
一日中、心落ち着かない時間を過ごしていましたが、
リカバリーした元気な笑顔を見ることができたのでよかった・・・本当に。
明日からもそばにいて、復活パワーを送り続けたいと思います!
私の、とてもとても大切な人、どうしても恩返ししたい人だから。
・・・って、何の話してるのかわかりませんよね・・・すみません・・・。
このことについては、いつの日か皆さんにお話したいと思います。
さて、日本の政治は荒れに荒れ、与党を揺るがす”小沢発言”も噴出。
メディアも官房長官や大臣の失言ばかりを取り上げていますが、
その陰では中国・広州にて2010年アジア大会が開催されています。
日本人選手も本当によく頑張っていて、毎日の結果速報が楽しみです。
アジア大会やオリンピックがあると、私が真っ先にチェックする競技。
それは、競泳です。
私も小1~高1まで水泳一本の生活を送ってきたし、
知っているちょっと後輩の選手たちが活躍しているので、
どうしても気になって早朝でも夜中でも夢中になって観ちゃいます。
昨日の男子400mメドレーリレーは一瞬冷や汗をかいてしまい、
「お家芸を中国にとられた・・・」と落ち込みそうになりました。
(中国の引き継ぎ違反があったので、ちゃんと「金」でしたけどね)
メディアで華やかに取り上げられるスポーツと違って、
競泳というのはとっても地味なスポーツだと感じます。
(今は「世界水泳」などを特集してもらえますが、昔は全然でした。)
私の場合、陸上トレーニングも含めて4時間ほど毎日練習し、
7000m~10000mは泳ぎ込んでいました。
しかし、いざ大会となれば2~3分で泳ぎ終わってしまう・・・。
果てしなく地道な練習に、挫けそうになることは何度もありました。
しかし、その中でたくさんのものを得ることができた。
自分の親のように信頼するコーチ、互いに研鑽し合える仲間、
家族同然の付き合いができる仲間の家族、たくさんの応援者。
行ったことのない地への遠征、立派な選手との交流、
一日一日の練習を怠らない継続の力、ひたむきさ、謙虚さ、
師弟関係の中の礼儀、家族の支えあって泳げていることへの感謝、
どんなにスランプに陥っても諦めないことの大切さ。
私が師事したコーチたちは、皆、礼儀に厳しい方ばかりでした。
だから、一競泳選手である前に、一人の人間としての人格を高めよ、と
時には水泳の指導以上に「人間教育」に力を入れてくれました。
「もう二度とあの生活には戻れない」と思うほど大変だったけれど、
でも、あのプールで得たものは自分の中の大きな柱になっています。
最近、スポーツがエンターテイメント化している気がしています。
確かに、メディアで派手に取り上げられれば選手にとっても張り合い、
より頑張ろうとするポジティブな効果も認められると思います。
しかし、その中にある「スポーツの原点」は見逃してほしくない。
エンターテイメントとしてのスポーツは一面的でしかなく、
むしろ注目してほしいのは、その裏にある地味な努力であります。
その裏で確かに行われている「人間教育」に注目してほしいのです。
スポーツという場ですべてを擲って、必死に努力している姿が
単なる”show biz”の理論だけで語られないことを、私は願っています。
スポーツの原点。
それはまさに、レースの勝敗を超越した「人間教育」にあるのですから。
競泳は18日で終了してしまったようですが、まだ大会は続きます。
スポーツを通して素晴らしい人間性を備えつつ成長する日本人選手を、
これからも一生懸命応援していきたいと思います!
冬の時期、競泳の大会は少なくなっていきますが、
どこかのメディアで放送していた時は応援をお願いいたします!
それでは皆さん、今日も素敵な夢をご覧くださいませ
きょうの典気・・・「曇りのち晴れ!」
(とにかくよかったぁ・・・今日はゆったり眠れそうです)