ケインズ派と古典派
今、ある本を読もうと思っている。
『ヒトラーの経済政策―世界恐慌からの奇跡的な復興―』がそれだ。
あれだけの非人道的な政治を行ったヒトラーが人気を落とさなかったのは、
ヒトラーがケインズの理論に則った経済対策をしたからだと言われる。
失業対策にばかり躍起になっていた歴代の政府の失策を指摘したヒトラー。
彼の大胆な経済対策は、周囲の批判をよそに功を奏していったのだった。
経済学は、シンプルに2種類に分類されるといわれる。
ケインズ派 と 古典派 。
今まで読んだ経済書も、このどちからに属していたなぁ・・・と実感する。
英語でシンプルに解釈してみると、この2つの理論はこう説明できる。
●ケインズ派の理論 → 「Supply on demand(effective demand)」
(Demand creates its own supply.)
※個人的な需要ではなく、国家全体という規模で考えた需要に注目した
「有効需要の法則」に基づく。
個人の不安定な需要に左右されない、公共投資を主とする。
●古典派の理論 → 「The demand on supply」
(Supply creates its own demand.)
※資本主義的な市場原理が調整機能を果たすことで経済問題を
解決するという理論。
例えば、供給過剰な労働市場に起こった自由競争によって
賃金が下がって、経済上の調整機能が働く、ということ。
結局、ヒトラーは先述の通り、ケインズ理論に基づいた政策を行うが、
ヒトラーがそこまで経済学に精通していたとは思えない。
むしろ、天才的な直感があったと言うべきか。
もしくは、古典派バリバリだった学者に反発した天の邪鬼な性格のため?
いずれにしても、ヒトラーに学ぶところは多いだろう。
今の日本が歩むべき経済の方向性は、きちんと見極めておきたい。
ケインズ派なのか?古典派なのか?
これまでの経済対策も分析しなければいけないな。
あっ、あと当然のことながらデフレ解消の方策も。
政治の基本は「経世済民」。
経済は、政治の背骨のようなもの。
経済の安定・成長なくして国家国民の平安なし。
もっともっと勉強しておかなくちゃ。
せっかく神様が苦い経験と時間をくださったのだから。
さぁ、明日こそは忘れずに本屋に寄ってこよう!
皆さん、おやすみなさいませ