日本の第一産業を守れ!
なんと美しい里山の風景でしょうか・・・。
思わず見とれてしまいます。
お田植えの時期に入った山梨県北部。
農林48号・武川米・梨北米などのとってもおいしいお米。
青々しい苗が水がはられた田んぼにどんどん植えられていきます。
ごあいさつのために田んぼの中に入っていくのも、風情を感じてしまいます
山梨県北部は、農業・畜産業・林業の地。
今日は第一次産業について深く考えさせられ、学んだ一日でした。
第一次産業の問題を語る時、常に言われるのは「後継者問題」。
しかし、それは問題の本質ではありません。
最も解決しなければならないのは、「輸入・輸出の仕組み」なのです。
工業製品を輸出して外貨を稼ぐ代わりに、食糧を輸入してバランスをとっている。
だから、スーパーに行っても外国産製品がとても多いのです。
しかし、安い外国産製品が市場に溢れれば、国産製品は自然と売れなくなります。
この悪循環が、日本の第一次産業を衰退させていっている。
それが現実なのです。
食糧自給率が高い国ほど、最後まで国民の生命を守れる力を秘めています。
そんな当たり前のことが日本ではあまり考えられていません。
もし今、世界が極端な食糧不足に陥れば、我が国はたちまち食べ物を失います。
国民の生命を守れないなら、第一次産業の意味はないといっても過言ではない。
日本の底力を高め、日本の産業構造を新しく作り変えることが大切です。
宮川のり子、第一次産業の復興に取り組みます!
途中、立ち寄った牛舎で「口蹄疫問題」の話になりました。
政府の対応が遅れたばかりに、8万頭もの牛や豚を殺処分することに。
「この被害を国が全面的に補償する」と言われていますが、それこそ無駄。
国民の生活や産業の現状に目を向けなかった政治家が生み出した無駄です。
「どうしてもっと早くに対処しなかったの?」
その一言に尽きます。
食用の家畜を生産している業者では、感染症は最も恐るべきものです。この牛舎にも100頭の牛がいるそうですが、1頭が口蹄疫に感染すれば全頭処分を強いられます。手塩にかけた牛もいなくなり、収入もなくなり、本当にすべてゼロから始めなければならなくなるのです。
「口蹄疫問題」はそれほど国民の生活に直結した深刻な問題。
政府の認識の浅さには、思わず閉口してしまいます
党派を超えて口蹄疫問題解決のために、自民党は過去の対処方法やデータを携えて与党に対応を要求しました。しかし、門前払いに遭ってしまった。そして、この厳しい現状を生んでしまった。本当に口惜しい思いでいっぱいです。
命の礎である第一産業にしっかり向き合う。
ちょっとした危機にも迅速に対応する。
そんな当たり前の姿勢を崩さずに努力したいと思います。
きょうの典気・・・「曇り」
(国からの所得補償=問題解決ではないと自覚せよ)