オランダへ、愛をこめて | 宮川典子オフィシャルブログ「きょうの典気」Powered by Ameba

オランダへ、愛をこめて




 入塾以来、私たち松下政経塾第28期生は海外インターン生を2名迎えて、計8名で活動してきました。


 一人は私のルームメイトでもある、マリオン・コセン。彼女はフランス出身、現在オックスフォード大学を休学して政経塾で日本文化と北東アジア経済について研究をしようとしています。21歳最年少の彼女ですが、かわいらしい姿形とは違って、運動神経抜群の体育会系!食事量も28期生を圧巻するほどです。「若いってすばらしいなぁ・・・」。彼女と生活しているとしみじみとそう思ってしまいます。私のかわいい妹分、これからも一緒にがんばっていきたいと思っています。


 そして、もう一人。ヴァウター・ファン・クレーフ。オランダの日蘭学会から来ている彼、とっても愛嬌のあるかわいい男性でした。しかし、そのヴァウターもインターン期間が終わり、オランダに帰国することに・・・!本来なら8月頭まで日本にいるのですが、もうすぐ私たちが外部実習に出かけてしまうので、早めのお別れとなりました。


 日本語を一生懸命勉強し、難しい講義を日本人の私たちと受講する。たったこれだけでも非常に疲れると思いますが、政経塾は手加減してはくれません。早朝もラジオ体操や清掃活動があり、元気なヴァウターにとっても大変な日々だったと思います。しかし、彼はいっつも笑顔。私たちにもジェントルマンで、ヴァウターと話すとホッとする毎日でした。将来、NATOや国連で働きたいと願っている彼ですが、私はあのジェントルマンシップで素敵な国際人になってくれると思っています。帰国に際し、ヴァウターの活動成果発表会があり、塾主の像の前でパチリ(前列左から2番目がヴァウター)。いい笑顔してますな~、ヴァウターさん。


 この後の送別会では日本らしいプレゼント(甚平と雪駄)と職員の方も協力してくださった手作りアルバムを贈りました。そのお礼として、ヴァウターからもプレゼントが・・・!


 「日本とオランダの友好に関係する本、プレゼントしたいと思いま~す」と意気揚揚と取り出したのは・・・


 『長崎オランダ坂殺人事件』


 ヴァウター・・・それ違うよ・・・小説だし・・・しかも殺人事件だし・・・と、全員で爆笑しました(笑涙)。最後まで愛らしい彼の存在は、私たちの心の中にずっとあたたかく残っていくのでしょう。ヴァウター、また必ず会いましょうね!We all love you so much!