13年目の3・11が巡ってきました。私たちは郡山市公会堂で「3・11原発いらない☆ふくしま集会」を行いました。テーマは「原発汚染水を海洋放出するな!」です。昨年より多い160人の人たちが集まりました。私は前日に行われた朴保ライブから参加。反戦・反核・反原発の歌で盛り上がった気持ちで、集会に参加しました。

 


  集会は写真家・飛田晋秀さんの挨拶に続き、新地町の漁業者・小野春雄さんのビデオメッセージ「海はすべての命の源!海はオレたち漁師の仕事場だ!」と題したお話。小野さんはまさに仕事場の前、海辺の自分の船の前で話してくれました。「海は人間のもんじゃない。魚の棲みかだよ。海は大きな生き物なんだ。人間が勝手に汚していいわけがない」「福島の魚は事故の後、100円とか買い叩かれていた。10年過ぎて、やっとまともな値段になってきた。それを補償する、買い上げると言ったって漁師のプライドはどうなる?美味しい魚を食べてほしくてとっているんだ。汚染水じゃない、安全だと言うのなら、政治家がここに住んだらいい。孫や子に魚を食べさせて育てたらいい」と。非常に熱のこもったお話で感動しました。
 次は映画『原発の町を追われて』の堀切監督と、出演者によるパネルディスカッション。堀切さんは映画でもそうでしたが、そっと人の本音を引き出すのが上手な人です。あの事故から今にいたるまでの被災者の思いや生活について、いろんな話を引き出してくれました。そして上手くまとめて終わりではなく、汚染土の処理については、違う意見をそのまま私たちに聞かせてくれました。Aさんは「他県に持っていくべきではない。なぜならまた差別を生むから」という意見。映画にも出ていたお孫さんが埼玉の学校でいじめにあっていたことを話してくれました。子どもだけではない、先生からも「放射能くっつけて福島から来たあなたが悪い。みんなに土下座して謝れ」と。教師がこんなことを言うとは、ハラワタが煮え繰り返ります。それを繰り返したくないと。Bさんは「福島第一原発で作る電気を使うのは東京の人たちだった。汚染土くらい引き受けるべきだ」という意見。それをまた考え続けていくことも私たちには必要だと思える内容でした。
 また、今裁判で闘っている原告や支援の人の発言も、どれも心に沁みるものでした。仙台高裁にもたくさんの裁判が来ています。頑張って支援を続けていこうと気持ちを新たにしました。

 


  デモは昨年に引き続き、コールを行いました。途中サックス奏者のカッコいい演奏も入り、まさにノリノリのデモでした。この気持ちを持ち続けてこれからも頑張ろう、と思える集会、デモでした。(T)

 

報告動画は以下のサイトから見られます。