Z<ツェット> 文庫版下巻Ⅳ 青池保子先生
Ⅳ Das Feaulein,die liebte LaLa 1982年10月号 (題名の下線部分の"a"には上に点が2つついております。 ドイツ語の表示の仕方が分かりません)題名のドイツ語を表記できないどころではなく、昔読んだときはyドイツ語を分かりませんでした。今はネットでサクッと調べられます。「親愛なるお嬢さん」と出てきました。他の副題も調べてみました。Ⅱ DIE FRAU AUS DDR 東ドイツの女Ⅵ Das Rapsfeld 菜の花畑 「Z」が生まれた「エロイカより愛をこめて」は、ヨーロッパを縦横無尽に駆け巡ります。「Z」Ⅳはボンから始まりました。Z君はボンからノルウェイのオスロへ。オスロからベルゲンへ。ここでZ君は車を運転しています。今回の山場はカーアクション。表紙の絵を抜いて66ページ。そのうち6ページがカーアクションです。1割をカーアクションに注ぐ少女漫画。さすが青池保子先生です。Z君はきっとレンタカー。車種はSAAB。ノルウェイの隣国、スウェーデンの車です。拘りを感じます。少佐はベンツで現れました。ここにも拘りを感じます。「エロイカより愛をこめて」と異なるのは、ラブな場面があること。カーチェイスよりもページ数が多いです。ただ、徐々に惹かれ合っていくどの部分からページ数をカウントするか判断できず、明記できません。危機からの脱出、それよりも前に積み重ねた時間、盛り上がり。Z君は恋人を亡くしたばかりの女性の心に、するりと入り込みました。読んでいると大人な自然のなりゆきです。冷静に考えると、変わり身、早っ。Z君は心の中で少佐に許しを乞うています。『本当に寒かったんです やり切れないほど寒かったんです――――…』実際に少佐に行為に及んだ直接の原因を尋ねられ、「………寒かったからです…」と答えています。体よりも心が寒かったんですよね。大人。ラストには少佐の無骨ながらダンディな言葉がありました。「失恋した男は酒でもかっくらって みじめに泣いてりゃいいんだ それが別れた女への エチケットというもんだぞ」少佐……