待望の新作です。
既に出尽くした感のある少女漫画における出会い。
それでも、咲坂伊緒先生のアイデアは枯渇しません。
そして、ちょっとしたことが起っているのです。
「思い、思われ、ふり、ふられ」では、男の子が告白しようとしていた大切な日でした。
「サクラ、サク。」では、携帯番号が違っているのです。さらには、メモにあった人は本人ではありませんでした。
この小さなミステリー(?)。
真実を知りたくてたまらなくなります。
主人公の女の子は「思い、思われ、ふり、ふられ」の女の子に雰囲気が似ています。大人し目。
リュックについているマスコットが可愛いです。
後に友達となる女の子からマスコット(別のモノ)を貰う場面があります。「こーゆーの好き」が社交辞令ではないことが分かります。
大ベテランの咲坂伊緒先生は外出する時間がないほどご多忙だろうと思います。
それでも、その時の高校生がどんな感じなのかが、ばっちり漫画に反映されているのです。すごいです。
プロとして常日頃から鋭い観察眼がフル稼働なのでしょうか。
カッコいいと言われる男の子の髪型、制服の着方。
イケてる女の子の雰囲気、普通の女の子の小物。流行語。
どの漫画も、その時の「旬」なのです。
学園モノを扱っているのに、見た目も中身も新鮮。これって凄いことだと思います。
例えば街や高校近くで張り込みのように取材しても、新鮮さを保てるのは外見だけ。
人間は年齢を重ねると中身が変わります。円くなると言われたり、偏屈になる言われたり。
ティーンエイジャーの気持ちやテンションを保ち続けることは不可能だと思います。ホルモンバランス的にも。
何年も学園モノの第一線できゅんきゅんする少女漫画を描き続ける咲坂伊緒先生を人間として尊敬します。