名作。
はぁ。
読み応えありました。
予測、当たりました。
けれど、そんなことはどうでもいいのです。
愛と嘘。
登場人物が誰かを死なせないようにしたいと強く願います。心の中で祈るだけではなく、強い意志を持って行動します。
SFとしてのストーリーはさることながら、その中で展開される愛の形に泣けました。
インド人女性のヒロイン、ターラ、大好きです。
美しく、優しく、聡明で行動力がある。周りには素晴らしい友人がいます。
きっとターラがステキな人だから、同じようにステキな人が集まるのですね。
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ターラの女友達、アジアもステキ。
ちらっと出てきた「いつまで経ってもちっともおおきくならない」アジアの双子のベビー。ソウイチロウの血は入っていません。つまり、遺伝子レベルの突然変異が起こっているということでしょう。
恐らくは、他にもこういった人間が出現しているのでは。
「きみを死なせないための物語」は8巻で終了ですが、人類という種はまだ続いて行くということなのですね。遠くへ行ったアラタ達と通信し、多くの人が住むコロニーごと別の星に移住するという未来を想像しました。
この「きみを死なせないための物語」には専用の宇宙考証のサイトがありました。あの難解な宇宙に関するものが、ちゃんとしたものだったなんて。SFだからといって、そういった部分をおろそかにしていないのですね。なんかもう、凄いです。
これ、漫画の賞とかとるのでしょうか? もう既に受賞しているのでしょうか? 恐らく玄人好み。