一条ゆかり先生のきらきら
な世界が大好きです。
ちょっと大人っぽい世界にも憧れてきました。
9月29日から弥生美術館で集英社デビュー50周年の「一条ゆかり展」が開催されます。
というわけで、一条ゆかり先生の漫画を読みたくなりました。
もちろん「有閑倶楽部」。
ところが、レンタルショップにないのです。少し前まで「ここにあるからいつでも読める」と思っていたというのに。
「正しい恋愛のススメ」も数か月前にはあった気がしたのに、もう置いてありませんでした。
「プライド」はあったのかもしれませんが、コミカルなものを読みたかったのです。
あーっと、一条ゆかり先生の漫画は、単行本になったものは恐らく全て読んだことがあると思います。何回も。
レンタルショップにあったのは「天使のツラノカワ」。
好きなお話です。
少女漫画って、自分の年齢や状況によって感じ方が変わります。
昔は意地悪に見えた女の子を可愛いと思えるようになったり、
ステキだと思っていた大人っぽい男の子が、まだまだ青く見えてきたり。
小さなころにちょっと憧れた「大人の女」の世界は、
大人になった今でも「どこかの誰か、大人の女」という別世界です。
そして、この漫画には、昔は意地悪に見えたタイプで、今は可愛いと思える女の子が登場します。黒髪モデル。
【著作権の問題があるため画像を削除しました】
頷けるセリフが散りばめられております。
もうもう素晴らしい
長年第一線で少女漫画家として活躍なさった一条ゆかり先生の、人生がバックグラウンドにあるかもしれないセリフなのです。
「お祈りしてる暇があったら 男の勉強でもすれば?
神にすがるよりよっぽど効率がいいわよ」
「神さまなんかいない!
いたとしても それは誰かのところよ
どっかでヌクヌクと誰かがひとり占めして 幸せになってるのよ」
「死んだ先がどうなってるのか知らないくせに―――
死後のために生きてる時に我慢するなんて ばかみたい」
心して胸に刻みました。
ストーリー展開はジェットコースター。
一条ゆかり先生って、エンターティナーです。読者がどれだけ楽しめるのかを考えてくださってます。
何回も読んだことがあるのに、また楽しめました。
オープニングは主人公のカレシの浮気。
主人公を次の不幸が襲います。ドロボウに入られるのですが、その部屋は実際にアパート1室をめちゃくちゃにしてみたんじゃないのかってくらいの散らかりようです。引き出しの開け方から郵便物の転がり方まで。2ページ後に違う角度から散らかった部分が出てきますが、なんと、前のコマと一致しているのです。ティッシュボックスや家具まで。
主人公が「そうよ!! とにかくお金よ!!」と悟るまで、盗難から8ページ。
1人で苦悩する場面に飽きさせません。それって凄いことだと思いませんか?!
場所はアパートの1室。いるのは主人公だけ。なのに単調じゃない。
この作品、とっても古いのですね。1万円札の柄が今と違いました。
こんなに古いのにレンタルショップにあるなんて。素晴らしいです。
1万円札が舞っている場面が1話の最後だと思います。
主要人物が1話で揃います。
紫生くんは短いのですが、親友の恋人としては別格のクオリティ。登場もドーンとアップ。
印象的です。オープニングのカレシが雑魚キャラだと、ここで再認識しました。
2話でエキストラの仕事をする場面がでありました。最初に出てきたバイトがお芝居をする仕事。
ここにちゃんと、紫生くんは「お芝居が巧い」と出てきます。こんなに最初に。
一条ゆかり先生っぽいセリフがありました。
「女が秘密を持てるのって1つしか知らないな
男がからんだ時だけ」
そーなんだぁ。大人の世界。別世界ぃ。
そして、この漫画が古いと分かる場面がちょくちょくあります。
紫生くんが携帯を持っていないとカノジョに嘘をついているという設定。これ、最近では通じません。
他には、テレビがブラウン管。
myfvrt は一条ゆかり先生の結構イタイファンなので、夕暮れの街並みのコマなどは「どこ?」といつも必死に見ております。が、分かりません。マンションとかも。
主人公の親友のファッション、バッグまで可愛くて、読んでいて楽しいです。
主人公を心配する小説家の心の声は、読んでいてニマニマとしてしまうほど楽しいです。
広尾の一軒家のインテリア、憧れます。何年経っても覚えています。
初めて読んだときは、まだ仙台箪笥の上に古伊万里を飾るという年齢ではなかったのです。
年齢を重ねてきましたが、住宅事情が
現実とは厳しいものです。
【著作権の問題があるため画像を削除しました】
小説家のマンションのインテリアもいいです。
どこをどう切り取ってもハイセンス。ハイクオリティ。
1冊を読んだだけで、とても贅沢な気分を味わえるのです。