のんです
今でこそ夫とラブラブ
な私ですが
ここに至るまでには
とても長い長い道のりがあって
越えてきた山の一つについて
今日は書いていこうと思います
この話は女性性の連載の方で書こうと
思ってたのだけど
若干テーマとずれるのと
ふと表題のことを思うきっかけがあって
このタイミングで書きたくなりました
今思うと私ホント
ドン底からの逆転劇
大好きだったんだねぇ・・・（苦笑）
＊＊＊
夫は両親が離婚している
夫の母親が
同窓会で再会した既婚の元カレと復縁し
数年に渡る不倫の末
置き手紙と離婚届を残して
駆け落ちしたのだ
夫と私との挙式準備は
その母親が挙式に出席したいと言って
親戚一同と揉めに揉め
父親の再婚相手が新興宗教に
家のお金を何百万単位でつぎ込んで
いたことが発覚して裁判沙汰になり
グレて家出していた妹さんが
水商売で客の子供を身ごもり
しかもその客がやくざだったりで
夫には連日
四方八方から電話がかかってきた
あの家の人間とは顔を合わせたくない
被害者はこっちなのに
事務所に怒鳴り込みに行くからお前も来い
あなたのお母さんは最低よ
挙式の前に入籍・同居していた私は
電話がかかってくるたびに怯えた
毎日のように夫の親戚の誰かしらから
電話がかかってくるから
日ごとにそれぞれの事態は
どんどん悪くなっていたし
夫は親や親戚の
祝福を受けるどころか
自分だけ幸せになって
他のことは知らんぷりの
親不孝者とまで言われた
夫の心はどんどん荒み
電話を受けるたびに
私に八つ当たりをするようになった
そんな状況で夫は何度も言った
俺は絶対に離婚したりしない
あいつらみたいになんかならない
夫がそう願えば願うほど
そう願いたくなる現実は
引き寄せられ続けた
両親が離婚するということが
どれだけ成人してさえ子供を苦しめるのか
どれだけ周囲を負の感情に陥れるのか
夫を苦しめる義両親・親戚への怒り
夫への同情から
私は夫の八つ当たりや暴言に
傷つきながらも
夫の過干渉や執着に
息苦しさを覚えながらも
夫に
両親の離婚が未だに堪えていると
悪かったと言われ優しくされると
私だけは
この人の味方でなくてはならないと
良い妻でいようと無理をしていた
そんな生活に疲弊しきった私は
カウンセラーに相談した
そして
私の夫は典型的な
アダルトチルドレンであり
私たちの関係は
共依存だと指摘されたのだ
ダメなんだろうか
家庭環境で人生は
決まってしまうんだろうか
私では夫と幸せには
なれないんだろうか
私は挙式が翌月に迫ったある朝
荷物をまとめ実家に帰った
狼狽する夫に罪悪感を抱きながらも
頭を冷やしたい
しばらく帰らないつもりだと伝えた
一週間
何も考えはまとまらなかった
結婚式を取りやめたほうが
良いのかもしれない
混乱して泣きじゃくる私に
私の両親はただこう言った
大丈夫
とても良い結婚式になるよ
のんは神様に護られているからね
神様・・・
私は実家の宗教が嫌いだった
娘の私の意思よりも
宗教の教えを重視する両親を
疎ましいと思っていた
だけどこのときだけは何故か
その言葉がとても
心強く感じられたのだ
夫のもとに帰ると
夫は私にあれこれ優しくしてきた
新婚旅行も
挙式も
欲しいものも
私の望むとおりにすると言われた
夫の優しさは強烈な誘惑だった
夫も私も怖がりだった
相手に嫌われることを恐れるあまり
相手の表面的な部分しか見ていなかった
相手と向き合わないでいた
私は夫に聞いた
ねぇ
あなたは本当に私が好きなの？
夫はサッと顔色を変え
当然のように激怒した
俺の気持ちを疑うのか！？
のんにだけは俺の本心を伝えてるのに
俺には他に心を許せる人がいないのに
俺は
両親に
離婚されてるんだぞ！？
そうだよ
私はこれを言われると弱い
私にはその痛みが分からない
どれだけ苦しんでいるのか
本当の意味では理解できない
理解できないくせに
弱っている夫を包み込む妻という
自分の立場に酔っていた
それが自分の存在意義だと思って
夫の「かわいそう」を
利用してきてしまったんだ
だけど
だから
それがどうしたぁぁぁ！！！
私はキレ返した
＊＊＊
長くなってきたので今日はこの辺で
