フィレンツェ ウフィツィ美術館の38回目です。
ウフィツィ美術館で目にとまったトップ5以外のルネッサンス期の作品です。
#1-2 ジョルジョ・ヴァザーリ 『忍耐の寓意』 1551-52
ヴァザーリは『美術家列伝』の著作者だと思っていましたので、ミケランジェロの弟子の画家だった
ことを知って驚きました。
若い乙女が鎖で岩に繋がれています。
花瓶から落ちる水滴が鎖を腐らせるのを待っている忍耐を美徳としているようです。
ヴァザーリの作品は上野の国立西洋美術館にも『ゲッセマネの祈り』があります。
#3-4 ジョルジョ・ヴァザーリ 『ウゥルカーヌスの鍛冶場』 1563-65
作品の下部中央にいるのがローマ神話に登場する火の神・ウゥルカーヌス(Vulcānus、英語で
Vulcan)で、ミネルヴァの盾を修理しています。
作品の左側のいるのがローマ神話の詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術の女神・ミネルヴァ
です。
#5-6 Alessandra Allori 『九女神に戴冠されたヘラクレス』 1568
ギリシャ神話のヘラクレスが、巨大なモンスター(作品の中では横たわっている)に対抗し、保護して
くれたことを感謝してくいれたことを感謝して戴冠している場面だそうです。
ヘラクレスはメディチ家をフィレンツェを守った英雄として描いているようです。
この3作品ともメディチ家の依頼で描かれたことが解説で分かりました。
コロナ禍の終息を願っています。