アフガニスタン流出文化財-1で紹介させていただいた仏像はHaddaはアフガニスタンの
ジャラーラーバードの南 8kmにある仏教遺跡である。
Haddaはガンダーラの中心であった現在のペシャ-ワル(パキスタン)からおよそ140k
m程離れている。
現在ではジャラーラーバードはアフガニスタン、ペシャ-ワルはパキスタンと国が異なるが、A
D1C~3Cの頃、この地を治めていたのはクシャ-ナ朝であった。
Hadda出土の仏像は見慣れたガンダーラ仏とはお顔の様子が異なっている。
いわゆるガンダーラ仏のお顔は純ギリシャ風、Hadda出土の仏像のお顔は少しオリエント風
に見うけられる。
この違いがどうしてだか分からない。
ご教示いただければ幸いです。
いわゆるガンダーラのギリシャ風のお顔の仏像(高校世界史教科書・・山川出版社から引用)
東京藝術大学美術館
仏陀像頭部 3-4世紀 Hadda(Afghanistan) ストゥッコ
仏陀像頭部 3-5世紀 Hadda(Afghanistan) ストゥッコ
仏陀胸像 3-5世紀 Hadda(Afghanistan) ストゥッコ
※1 Hadda:アフガニスタン東部にある古代仏教寺院の遺跡でクシャ-ナ朝(1C-3
C)時代の仏塔・塑像 が数多くあり、ガンダーラの美術様式として知られている。
※2 ストゥッコ:消石灰を主原料とし,補強のために粘土粉,大理石粉,砂,顔料などを混ぜ
練ったもの。加工しやすく,乾くと硬化する。(引用:コトバンク )