フィレンツェ ウフィツィ美術館の39回目です。
ウフィツィ美術館で目にとまったトップ5以外のルネッサンス期の作品で、ロレンツォ・ロットの作品です。
ロレンツォ・ロットはヴェネツィア出身のルネサンス期の画家で、宗教画や、肖像画家としても活躍した
そうです。
ローマ教皇のユリウス2世は、ヴァチカン宮殿内の部屋の改修工事にラファエロとロレンツォ・ロットを
招きました。
ラファエロとロレンツォ・ロットは、ヴァチカン宮殿の部屋の改修を担当ました。
ラファエロが改修した部屋は「ラファエロの間」として現在に残っていますが、ロレンツォ・ロットの
仕事は残っていません。ローマ教皇・ユリウス2世が気に入らず、取壊されてしまったそうです。
#1-2 ロレンツォ・ロット 『若い男の肖像画』 1505
この作品はメディチ家のレオポルド枢機卿が継承していたそうです。
#3-4 ロレンツォ・ロット 『スザンナと長老達』 1517
「旧約聖書のヒロインであるスザンナ」は、『ブリタニカ国際大百科事典』で次のように説明されて
いました。
「旧約聖書の『ダニエル書』に付加されていた旧約外典の一つ。…
バビロニアのユダヤ人社会を舞台としたこの物語は,律法に忠実なユダヤ人の妻スザンナが、
その美しさに魅せられた2人の長老によって、姦通罪で訴えられ,偽証によって死罪にされる。
しかし、神の霊に動かされたダニエルによって潔白が証明される。」
2018年にロンドンのテイト・ブリテンで同じモチーフの作品を見ました。
👇 クリックするとテイトブリテンの『スザンナと長老達』がご覧いただけます。
テイト・ブリテン3 ロンドン・パリの博物館・美術館 2週間の1人旅
#5-6 ロレンツォ・ロット 『聖家族と聖アンナ、聖ジェローム』 1534
タイトルからすると、右の女性が聖母マリアの母の聖アンナ、左下が聖母マリアの夫のヨセフ、
左上が聖人の聖ジェロームのようです。
聖ジェロームはキリスト教の教父、聖書学者だそうです。
解説パネルこよれば、の作品は17世紀半ばのコピーだそうです。