ゆとり教育世代になってから

 

二刀流

 

が目立つようになってきた。

 

昔は

二兎を追う者は一兎をも得ず

 

などと 言ったものだが

この頃は

 

二兎追えるものは二兎を追い

一兎も追えない物は一兎も追えない

 

に変わりつつあるように思う。

 

 要するに

一つ何かが優れていて

まだ 他にも それと同等くらいに 優れているものを持っている人が増えた

ということだ。

 

 1つは 本業

 1つは 趣味というのではない。

 

二つとも プロ、ということで

それを目指せる 実力も 人格もある。

 

 例えば、

野球の大谷選手のように 野球の中で 二刀流もあれば

沢田蒼梧君のように 医学部とプロのピアニスト

というように、別の分野で 活躍する人まで 出てきた

 

 スポーツ選手でも、博士号をとる人も増えた。

 

 芸能人、タレントで 作家、漫画家、画家などを同時にこなしている人もいるし

タレントのあとで 作家、漫画家、などになる人もいるので

それと 似ているかもしれない。

その意味で

タレント、という職業名は、昔から 二刀流を現わしていて

なかなか 利にかなっていると

この頃思うようになった。

 

 タレントで 会社の社長というのは わかりやすい 例かもしれない。

 

考えてみると

そんな マルチな才能を持った人は、いくつもマルチを持っていて

何にもない人は なんにも ない、

 

というように 格差は 広がっているのかもしれない。

 

 凡人は 凡人にしか なれず

親子三代で 初めて 大成するなどと 音楽家のことを 言うが

そういうことなく 大成する人も出てきた。

 

 才能 プラス 財力 というのも重要だ。

 

こういうのを見ると

自分は、後にも先にも

平凡な 一生を送り ずっと そういう 一流な世界には

縁がないのだな、と思うと

 

 やはり マルチナ タレントを持つ人を うらやましく思うものだ。

 

 だが、ほとんどが 遺伝で

どうあがいても 凡人から そういう子は産まれないみたいなので

まあ、

 

”世の中には 素晴らしい人がいるのねえ”

と 羨ましく他人事のように 思いながら

自分の人生を

コツコツと 好きなことを のんびりと趣味として

過ごすことが

幸せなのだろう

と 思うのだ。

勿論 それだって 充分 幸せな人生と言えるのだろう。

 

 世の中、素晴らしい人ばかりでは 成り立っていかないのだろうけれど、

たまには、 少し 良いことが あっても 良いのになと思ったりもする。

 

 ただ、年末年始

体調が悪く 10日以上 病院に行っても

まだ 直っていないので

やはり、人生 健康が一番なのだ、と

禍福を求めるのは やめようと 思うのだった。