クロッキー(Croquis)をしました。
デッサンをするための準備運動のようなものです。
今迄、A4サイズのコピー用紙などを使用することが
多かったのですが、
大きいサイズの作品を制作する予定もあり
今回、B3(364x515mm)という大きめサイズに挑戦しました。
早速、感触を試します。
大きなクロッキー帳は、デスクの上では作業しにくいので
イーゼルに立て掛けます。
花瓶に挿した「アイリス」の花を描いてみました。
『クロッキー①』
今回のクロッキーの目的は、「構図」。
メインの対象物を「画面にバランス良くおさめる」事です。
ですが、全体が画面の左側に寄ってしまいました。(汗;)
画面右の余白に一度描いた「葉」を消した跡が薄く残っています。
実は、最初はこの位置で描き始めたのです。
特に何も考えずに描き始めた最初のバランス・・・
それで良かったのに何故
描いている途中で「花瓶をもっと画面の中央に描こう」
と思ったからです。
何となく「花瓶が右に寄っているのはバランスが悪いのでは?」
という心理が働いたのかも知れません。
それも何故か「花瓶」、
画面の下部分に配置されるものである「花瓶」。
(しかも、その花瓶ですが、ちゃんと中央に描けていません)
ここまで描き込んでしまってから
バランスの悪さに気付いたのです。(汗;;;)
即、描き直し・・・
そして、何度か描き直した結果、
「対象物がやや画面の左側に寄ってしまう傾向がある」
ということが判明。
そこで、スケールを使ってみることにしました。
デスケール
「デスケール」というデッサン用具を使用し
対象に向けて目で図りながら
メモリを頼りに構図を決めていきます。
『クロッキー②』
今度は、だいたいのバランスが上手くとれたようです。
花瓶の位置も気になりません。
画面いっぱいに大きく描くことが出来ました。(^^)
対象を出来る限り正確に捉えて表現する必要がある場合、
インスピレーション、直感で捉えた感覚も大切にしながら
他の方法で確認が出来るのであればそれも試してみる。
また、今回「左側に・・・」というような
今まで気付かなかった「癖」を発見。
何故そうなるのか。
どうして花瓶を意識したのか。
それらの軌跡が、
自分が対象と向き合って何を感じ、
何を考え、どうしたのか、ということが目に見える形で残る。
「「描く」ということは自分を知る事」でもあるということを
「形」を通して体験させられました。
それらのことは、新たな問題や謎をも生み出しましたが
「描く」事が増々やめられなくなりそうです。。(^^;)