県庁編の後編です。どうかよろしく。


県庁で誰かに話を聞いてもらおうと考えた時、まず浮かんだのは

環境問題担当の部署でした。

今でもそれが正解かどうかは分かりませんがこの時はそう思いました。

アポを取り、いざ県庁へ。

特に資料があるわけでもなく、やるべき具体策があるわけでもなく、

ただ県庁にこの憤りをどうしたものかと相談に行った感じです。


ミーティングルームに通され、担当の2人の職員の方に思いをぶつけてみました。

「食べ残している人が多くて耐えられない」

「何かルールのようなものを作ってどうにかできないか」

「県の職員が食べ物を残すのは税金の無駄遣いと同じだ」

「食料の廃棄は現状でどれくらいあるのか」など

今、半年以上経って思い返してみると良くそんなことを言えたなぁと

自分でもあきれるくらいです。

でも、担当の方は親身になって聞いてくれて

(クレーマーだと思われたのかもしれませんw)

その話の中で「再利用可能な食べ残しの持ち帰り容器」の発売があったことを

話してくれました。


その容器はどうやらプラスチックの薄い板を抜き型で抜いて

組み立てるとケーキの持ち帰り箱のようなものになり、

食べ残しを持ち帰れるとのことでした。

発売されたばかりでまだ知名度は低いとのこと。

実際、見本も見せてもらいました。

大小セットで800円ぐらいで軽くてコンパクト、デザイン性もありました。


でも、組み立てるのにコツが必要で初めての人には時間がかかりました。

担当の方も組み立てづらさに難があるという印象だと言っていました。


私がプラスチックの成形の会社を経営していることも話していたので

「もっと使いやすい容器を開発してみては?」という話もしてもらいました。

恐らくこのときは社交辞令で話したと思います。


でも、その時の私は超真に受けたんです。


話している最中でも色々なアイデアが頭に浮かんできて、

帰る頃にはおおよその完成形まで見えていました。

「必ず形にして試作品をこちらにお持ちします」と宣言して

県庁を後にしました。


気分的にはモーゼの十戒。

海が割れて一本の道がまっすぐに伸びている感じです。

あとは歩き続ければ商品ができるなと思いました。

出来上がるまで止まらなければイケる。

直感的にそう思ってしまったので帰ってすぐに色々調べ始めました。


次回、「蛙、犬を知る」です。よろしくですm(_ _)m