開発記本編その2です。どうかひとつ。

 

 1月の新年会でどうにかしなければと思い、

NTP構想などと個人的に盛り上がった2月、

ある会合に出かける機会がありました。

その会合はシンポジウム形式で医・食・工で連携して

何か取り組みを初めましょうというもの。

医学部の先生とか農学部の先生などがそれぞれの

分野での専門的な内容を講義してくださいました。


その話の中でどこかの農学部の先生が話した内容が

全人類は60億以上いるが、供給できているのは45億人分しかない

といった内容の話でした。(うろ覚えなので正確なデータではないかもしれません)

地球規模で考えたらそれくらいにはなるかもしれません。

自分にできることといったらとりあえず「残さないこと」

決意を新たに聞いていました。


シンポジウム終了後、名刺交換会がありました。

食事と飲み物が出て歓談しながら意見交換などをする会です。

さっき15億人分の食べ物が足りないという話を聞いた後なのに、

目の前の食べ物が残る、残る。

立食形式だから自分の分量とか分かりにくいとは思うけど、

せめてお腹一杯食べろよ

食べないなら自分の分くらい持って帰れよ。

自分の親ほどの年齢の人々が平気で食べ残している現状は

もう、軽い眩暈を覚えました。


 子供の頃、「戦後は弁当も持っていけなかった」だの、

「バナナは病気の時しか食べられなかった」だの、

「イモのツルを食べて飢えを忍んだ」だの、

さんざん食べものの大切さを唱えてきたはずの人々が、

当たり前のように残し、何も持たずに帰っていく。


目測で2,5人前を食べて満腹になった私が考えたことは

もう、本当にどうにかしなければならない

という覚悟でした。100%間違ってると思ってしまったからには

いけるところまで突っ走ろうと。

雷に撃たれるほどではなくても、疑問を感じている人はいるはず。


 その会合には県の職員の方も多数いらっしゃったので、

まず、県庁に行って職員の人は残さず食べるように働きかけてみようか

と思いました。最終的にはそのすべてが税金なんだし。

かなり偏った極論で言えば「公務員が食べ物を残すのは

税金のムダ使いとイコール」だといえると思います。


そう思ってしまったので、後日、県庁にアポをとりました。

非常に運の良いことに、その頃はもう県の職員の方と

多少面識があったので、アレルギーのようなものはありませんでした。


 その時はただ自分が100%間違っていると考えている「食べ残し」

について意見を聞こうと考えただけでした。

しかし、これが思わぬ方向に向かい、新会社起業へと繋がっていくのです。


長くなったので一旦切ります。「後編」に続く・・・。m(_ _)m