男の一人暮らしは気楽だが、わびしいものである。掃除洗濯もだが、食が大変だ。わたしは一人暮らしがもう12年ほどなので、料理はなんとなくできる。自分の好きなものはたいてい作れるようになってはいるが、限界はあるものだ。

自炊は安上がり、というのは幻想である。現実に仕事から帰ってスーパーで食材を仕入れてきても、ひとり分の料理や、冷蔵庫でロスになるコストを考えると、300円弁当の前には太刀打ちできない。

そこでお世話になるのが、松屋をはじめとする牛丼屋の類である。わが町浜田山には、松屋、ガスト、ジョナサンがある。24時間利用できるし、なにより財布にも「そこそこ」優しいことが嬉しいところである。

先日松屋のカウンター席で大盛り牛丼をほおばっていると、「松屋のクーポンアプリ」に目がとまった。従来、携帯サイトのクーポンサービスはスマートフォン未対応が多かったのだが、最近は次々と対応してきている。早速ダウンロードしてインストール。

使ってみると、けっこうすごいではないか。メインの品を1品オーダーする毎にペットボトルのお茶1本サービスというものだ。これは定期的に変わるらしい。ペットボトルというのが嬉しい。持ち帰り可能だからだ。お茶のみの私にとって、お茶はいくらあってもこまらない。暑い夏、水分補給は重要だ。

店内では出されたお冷で間に合ったので、ボトルを脇にかかえて退店。ふと、若い頃に行った渋谷のクラブを思い出した。渋谷のクラブでオーダーしたスタイニーボトルのドリンクを手に持って店を出ようとしたら黒人の若い衆がノーノー、持ち帰りダメよー、とボトルを奪い取られた。なんでやねんと思う気持ちもありつつ、まあそういうルールなのかと引き下がった。

松屋を出ても、今回は若い衆は立っていなかった。アプリの但し書きにあった通り、持ち帰ってよさそうである。朝の起き抜けの一杯に、枕元において寝ることにしよう。