デビッド・オースチン・ローゼズ社のバラ達
今回は、イギリスのデビッド・オースチン・ローゼズ社をご紹介します。
バラ達も、オースチン社作出の5品種で、作出者はいずれもデビッド・オースチンです。
「グラハム・トーマス」
2007年5月18日京成バラ園にて撮影
「グラハム・トーマス」は、1983年作出のシュラブ(またはクライミング)・ローズです。
「ガートルード・ジェキル」
2007年5月18日京成バラ園にて撮影
「ガートルード・ジェキル」は、1986年作出のシュラブ(またはクライミング)・ローズです。
「ザ・ハーバリスト」
2007年5月18日京成バラ園にて撮影
「ザ・ハーバリスト」は、1991年作出のシュラブ・ローズです。
「ザ・ダークレディ」
2009年10月15日京成バラ園にて撮影
「ザ・ダークレディ」は、1991年作出のシュラブ・ローズです。
「コンテ・ドゥ・シャンパーニュ」
2009年10月15日京成バラ園にて撮影
「コンテ・ドゥ・シャンパーニュ」は、2001年作出のシュラブ(またはクライミング)・ローズです。
<デビッド・オースチンとイングリッシュ・ローズ>
イギリスの育種家デビッド・オースチンは、最初はモダン・ローズを栽培、育種していましたが、ジョージ・ブニャードのオールド・ローズに感銘を受け、ガーデン・ローズとしてオールド・ローズを復活させようと研究と交配を重ね、画期的な新品種群を誕生させました。
オールド・ローズとモダン・ローズ(ハイブリッド・ティ・ローズ、フロリバンダ・ローズなど)の交配により生み出されたその新品種は、オールド・ローズのディープ・カップ咲きやロゼット咲きなどのエレガントな花形と、素晴らしい芳香を受け継ぎながら、モダン・ローズの四季咲き性と豊富な色彩、さらに耐病性を併せ持った、バラ愛好家の理想のバラでした。
オースチンはその品種群に、イングリッシュ・ガーデンを美しく彩ってほしいという祈りを込めて、「イングリッシュ・ローズ(ER)」という名前を与えました。
1961年に最初のER「コンスタンス・スプライ」が発表されて以来、毎年数種の品種が発表され、現在では200種近い品種がそろっています。
コンスタンス・スプライ
1926年生まれのオースチン氏は、80歳を越えた現在も、息子さんのデビッド・オースチン・ジュニアと共に、イギリス・シュロップシャー州のナーサリーで元気に働いておいでとのことです。