とある総合内科医の苦悩 -9ページ目

とある総合内科医の苦悩

ある関西の中小病院で働く総合内科医の独り言です。
ちょっと毒もありますがご注意ください。

京都のとある病院で感染症と総合診療と時々リウマチを学んで過ごしています。


※なお、原則的に医療的な内容の相談はいっさい御受けしません。



http://m.mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2224423
⬆こんな記事もあります。

ちょっと気になる記事だったので久しぶりに日記を書いてみようと思います。

予防接種に関してはみなさまいろいろな想いがあるでしょう。

副作用についても気になるという親の気持ちもわかります。

まず、予防接種はなぜするのかというところです。

これはまず真の意味での「予防」があります。

病気にかからないため。

例えば水ぼうそうはかかってしまうと将来的に「帯状疱疹」といって赤い水ぶくれのぶつぶつができてものすごく痛い思いをすることがあります。

これを予防するには「予防接種」でかからないようにすることが必要になってきます。

また、Hib(ヒブ)と呼ばれるインフルエンザ桿菌と呼ばれる細菌により、「細菌性髄膜炎」という恐ろしい病気があります。これはある程度、予防接種で予防する事ができます。

ぼくは一例、この「Hibによる細菌性髄膜炎」の少女を担当した事があります。

2,3日はっきりと意識がなかなか戻らない状態が続き、後遺症が残らないか非常にやきもきした衝撃的な記憶があります。

もしかしたら、あと数時間遅れていたらその子は助からなかったかもしれません。

今は元気にしているようです。


もう一つ予防接種には意味のあることがあります。

それは「他の人にうつさない」ということです。

今年は風疹がかつてないほどに流行しました。

ただ、風疹は熱がでたり、ぶつぶつがでたりする病気として発症いなくても「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といって、周囲にまき散らしながら自分には症状が出ないことがあります。

そういった場合に、もし周りに妊婦がいた場合にはその人に風疹をうつしてしまうことがあります。

今年は妊娠中に「風疹」にかかってしまい、結果的に「先天性風疹症候群」というお母さんのおなかの中にいるときにお母さんが「風疹」にかかってしまい、先天性の障害を持つお子様が産まれてしまうという悲劇が例年以上におこっています。

あなたが予防接種を受けないor受けさせないことによって、知らず知らずのうちに加害者になってしまうことがあります。

予防接種の大きな目的のひとつが集団の中の病気自体の数を減らすということがあります。

それは何らかの病気で自分の力で病気を予防できない、病気の予防接種すら受ける事ができない人を守るためでもあります。

自分の子どもを守りたいお気持ちも非常によくわかりますが、結果的に予防接種を受けないリスクの方が予防接種を受けるリスクより明らかに上回りますし、また、自分のお子さんが知らず知らずのうちに加害者になってしまうというリスクもあります。

そのことを皆様、ぜひ考えてみてください。
フィギュアスケートの全日本選手権見ています。

男子は例年になく激戦ですね。

頑張ってほしいもんです。

願わくばみんなミスなく楽しんで滑ってほしいもんです。
注意!!猛毒です。









母校の研修センター長が同窓会誌にくそみたいな記事を書いている。


というのも、「大学病院マンセー」みたいな感じで「医局に属する事が正義で王道だ。」



「フリーター医師が溢れた結果医療崩壊が起きたのだ。」


「フリーター医師なんてけしからん。」


「基礎と臨床の橋渡しをすることが大学の使命」


「大学で定員割れしているからといってそういった母校の学生が希望する研修を母校で受けられないなんて、定員割れしているからといって定員減らすなんて制度やめちまえ」

意訳でだいたいこんな感じで書いていた。



・・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・。



もう、あほかと。

何年前の世界に生きているんだろう、この人は。

そう純粋に思いました。

地方の大学のお偉いさんで大学以外の医療界で何が起こっているのかよくわかっていないことがよくわかった。

こんな記事よく同窓会誌に載せられるよな~って冷ややかな目でみてしまった。


すいません、フリーター医師で。


でも、臨床経験や臨床研究のお手伝いはおそらく大学の同期に比べてもあんまり遜色ないように思っているのですが、それは僕の気のせいでしょうか???


なんだか逆に気の毒になりました。


そして、ますます母校から足が遠のく僕でした。