とある総合内科医の苦悩 -17ページ目

とある総合内科医の苦悩

ある関西の中小病院で働く総合内科医の独り言です。
ちょっと毒もありますがご注意ください。

京都のとある病院で感染症と総合診療と時々リウマチを学んで過ごしています。


※なお、原則的に医療的な内容の相談はいっさい御受けしません。

昨日、というか一昨日だが、大学時代の友人の結婚式に参加した。

彼らしい誠実で真面目な結婚式だった。

奥様も彼にはぴったりの明るく朗らかでそれでいてしっかり者だけれども少し天然という非の打ち所のないくらいの一致ぶりだった。

彼には彼女のような人がぴったりだと思っていたからうれしいものだ。

最後のスピーチでは彼の生い立ちと言うか生々しい本音というか、弱さをきちんと出す事ができたということがとても良かった。

誰かの前で弱さを出すという事はなかなかにできないけれども、それを出す事ができたということは彼なりにいろいろな想いの整理がついたのだろう。

彼とはこれから先も場所は違えど、同じようにジェネラリストとして働いていくことだろう。

お互いの歩む道はどのようになっていくかはわからないけれど、一生ものの友というものはこういうことなのだと思う。
ERの当直をやっているといろいろな場面に遭遇する。

それこそ修羅場になることもあるし、亡くなりゆく過程を止める事ができないという場面もよくある。

そういった場面では意識がはっきりしなくなることも多い。

しかし、意識がはっきりした状態で亡くなっていく方も少数ながらいらっしゃる。

こういった方々に予後を伝えた方がよいのだろうか。

それとも伝えずに鎮静をした方がいいのだろうか。

本人の感情を優先する方がよいのか。

家族の感情を優先する方がよいのか。(遺される方へのグリーフ・ケアの意味合いもある。)

難しいところだ。

また、入院に上げる病棟にERの修羅場が伝わっていないこともある。

一番思う事は「断らない救急」は「危ないかもしれない」ということだ。

そして、朝まで待てそうな状態のときに救急が空いているからといって気軽に受診しない方がいい。

その中は修羅場になっているかもしれないし、待ち時間が多くなるかもしれない。

医師・看護師も疲労困憊であり、日中の外来よりもはるかに追いつめられた精神状態になっているかもしれない。

そういった場合は医療の安全性が保てない可能性もある。

夜間のERには注意が必要なんです。
ネットにはとんでも話がとんでいる。

その中で問題にしたいことは自然免疫の話についてである。

今回の風疹騒ぎでは50歳以上は大丈夫的な意味がわからない論調はあるが、ワタクシが働いている施設では最高年齢はおそらく65歳だった。

そして50歳代の風疹の方々もちらほら来ている。

仕事盛りで職場には妊娠するかもしれないような人がいる。

そういう現実を知らない人々が我々はさもありなんという顔で若い人たちの免疫は心配とかまじでありえん。

自然免疫の方が強い??

病気を予防する方がよほど周りに与える影響は少ないのではないのか?

もし、子どもが病気になったら、親は仕事を休まなければならないことも多い。

病児保育は日本社会ではまったく浸透していない。

また、シングルマザー・シングルファザーであった場合や子育てに協力してもらえる家族がいない場合は、収入が減り生きて行くのも大変な状態になるのである。

だからこそ、ワクチンで予防できる病気は予防するべきだ。

子どもなんて病気にかからない方がいいに決まっている。

それでもそうは行かないからせめてかかる病気を減らしてあげる努力を大人がすることが大事なんだ。

そう思う。

明日から、いや今日からまたがんばろう。